ビッグデータをセキュリティツールにするちょい足しレシピ攻撃者は最後にボロを出す

ビッグデータ分析を応用したセキュリティ対策は有効だが、万能薬ではない。しかし、他の手法と組み合わせることでより有益なツールとなる。

2016年07月15日 08時00分 公開
[Warwick AshfordComputer Weekly]

 サイバー攻撃に直面する企業にとっては、ビッグデータ分析が自社の回復力を高める便利なツールになる。こう語るのは、ソフトウェア市場のアナリスト兼ITコンサルタントのカーステン・バンゲ氏だ。

Computer Weekly日本語版 7月6日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 7月6日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 Business Application Research Center(BARC)を創立し、マネージングディレクターを務める同氏は次のように指摘する。「最近の調査によると、ビッグデータセキュリティ分析を使用している企業の53%が、ビジネス上のメリットは『大きい』と評価していることが分かった」

 BARCの調査によると、ビッグデータ分析の全面的な導入率は比較的低いものの、調査に参加した「先進的企業」の3分の2以上がユーザー行動分析などの高度なビッグデータセキュリティ分析を導入している。ここでいう「先進的企業」とは、自社のセキュリティ分析スキルや能力が他社よりも「優れている」と自己評価した企業を指す。

 サイバーセキュリティに対する企業の回復力を高めるには、ユーザー行動分析が役立つというのがバンゲ氏の意見だ。その理由として、ユーザーの行動を追跡することで、例えば通常の行動から著しく外れた行動を検知したら、悪意のある行為をする恐れがあると警告できることを挙げた。

 「行動パターンの特定は、そのほとんどが30〜40年ほど前の分析手法で実現されており、特別新しいものではない。だが、それを複数のITシステムにまたがる非常に巨大なデータセットに対して適用できるようになったのは最近のことだ」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...