PCIe SSDのベストな使い道はキャッシュかストレージか高速なPCIe SSDの使い道を考える

PCIe SSDには2つの使い方がある。低速なストレージのキャッシュにする方法と、ストレージ階層化における高速ドライブに利用する方法だ。ただし、それぞれ一長一短があることに注意が必要だ。

2016年07月21日 08時00分 公開
[Chris EvansComputer Weekly]

 フラッシュストレージはHDDに比べて大幅にパフォーマンス(IOPSおよびスループット)が向上し、レイテンシが抑えられている。とはいえフラッシュは比較的高価で、価格は大容量HDDの10倍を下らない。

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 そこで妥協案として、アクティブな入出力(I/O)を高速化するために、フラッシュをキャッシュに利用したりティアリング(ストレージ階層化)機能を備えたストレージに組み込んだりする場合がある。

 しかし、ストレージに格納したアクティブなデータへのアクセスを高速化するという目的は同じでも、キャッシングとティアリングではアプローチの方向が全く異なる。キャッシングは本質的に、アプリケーションとバックエンドストレージの間にアクティブなデータのコピーを配置する方式だ。これとは対照的に、ストレージティアリングはデータの使用頻度によって異なる種類の媒体(高速なもの、比較的高価なもの、低速なもの)に振り分けて配置する仕組みだ。

キャッシュ

 DRAMまたはシステムメモリをキャッシュとして使用するのは、メインフレーム時代から受け継がれているコンピュータアーキテクチャの1つだ。外部アレイにキャッシュを配置してI/Oを高速化する手法も25年前から使われていた。

 現在は、アクティブなデータを保持するキャッシュの設置場所として、

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