3Dプリンティング用ソフトウェアの開発を手掛けるMaterialiseは、競合企業にも製品を販売して市場の拡大を目指している。同社CIOに、同社の戦略や3Dプリンティングの展望を聞いた。
ベルギー企業のMaterialiseは、3Dプリンティング業界に属している。3Dプリンティングを市場の主流にするための同社の取り組みは、知的財産(IP)を競合他社に販売することだ。
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Materialiseの収益源は主に2つ。1つは3Dプリンティングによる各種パーツの製作、もう1つは他企業向けの3Dプリンティング用ソフトウェアの開発だと、同社CIO(最高情報責任者)のステファン・モット氏は語る。
「当社の事業として、ソフトウェアの基礎的な部分の開発に着手した。競合企業も含めた、あらゆる業種の企業を顧客として想定している」と同氏は説明する。
モット氏によると、同社がソフトウェアを競合企業にも販売する主な理由は、3Dプリンティング業界の成長を加速させたいと願っているからだという。「当社の戦略として2つの選択肢があると感じていた。当社のソフトウェアを非公開にして、われわれだけが3Dプリンティング製品を販売するか、それともわれわれの技術を世間に広く普及させるかだ。当社の目標は、世界を変えるアプリケーションを作ることだ。3Dプリンティングがニッチなテクノロジーである限り、それは実現しそうもない」
基本的なコンセプトは全業種共通だと同氏は語る。「こういうと簡単そうに聞こえるかもしれないが、ソフトウェアが対応しなければならないデータの種類は莫大(ばくだい)な数になる。3Dプリンティングは、従来の製造業にはできなかったこと、不可能を可能にする驚異のテクノロジーだ。しかしそのためには、3Dプリンティングを実用化するためのソフトウェアをまず作らねばならない」
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