Materialiseが「3Dプリンティングで世界を変える」CIOインタビュー

3Dプリンティング用ソフトウェアの開発を手掛けるMaterialiseは、競合企業にも製品を販売して市場の拡大を目指している。同社CIOに、同社の戦略や3Dプリンティングの展望を聞いた。

2016年07月25日 08時00分 公開
[Jenny StadigsComputer Weekly]

 ベルギー企業のMaterialiseは、3Dプリンティング業界に属している。3Dプリンティングを市場の主流にするための同社の取り組みは、知的財産(IP)を競合他社に販売することだ。

Computer Weekly日本語版 7月20日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 7月20日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 Materialiseの収益源は主に2つ。1つは3Dプリンティングによる各種パーツの製作、もう1つは他企業向けの3Dプリンティング用ソフトウェアの開発だと、同社CIO(最高情報責任者)のステファン・モット氏は語る。

 「当社の事業として、ソフトウェアの基礎的な部分の開発に着手した。競合企業も含めた、あらゆる業種の企業を顧客として想定している」と同氏は説明する。

 モット氏によると、同社がソフトウェアを競合企業にも販売する主な理由は、3Dプリンティング業界の成長を加速させたいと願っているからだという。「当社の戦略として2つの選択肢があると感じていた。当社のソフトウェアを非公開にして、われわれだけが3Dプリンティング製品を販売するか、それともわれわれの技術を世間に広く普及させるかだ。当社の目標は、世界を変えるアプリケーションを作ることだ。3Dプリンティングがニッチなテクノロジーである限り、それは実現しそうもない」

 基本的なコンセプトは全業種共通だと同氏は語る。「こういうと簡単そうに聞こえるかもしれないが、ソフトウェアが対応しなければならないデータの種類は莫大(ばくだい)な数になる。3Dプリンティングは、従来の製造業にはできなかったこと、不可能を可能にする驚異のテクノロジーだ。しかしそのためには、3Dプリンティングを実用化するためのソフトウェアをまず作らねばならない」

ITmedia マーケティング新着記事

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...

news115.jpg

「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...

news077.jpg

「気候危機」に対する理解 日本は米国の3分の1
SDGsプロジェクトはTBWA HAKUHODOのマーケティング戦略組織である65dB TOKYOと共同で、「...