「Instagram」がマルウェアによってC&C(指令制御)インフラになる恐れがある。その仕組みを解説しよう。
サイバーセキュリティ企業Endgameの研究者らは、「Instegogram」というコンセプト実証攻撃コードを開発した。これは、画像ステガノグラフィー(訳注:画像の中に情報を隠す手法)を利用して、ステルス型マルウェアのC&C(指令制御)チャネルをユーザーの「Instagram」に仕込むという手法だ。この攻撃はどのように実行されるのだろうか。また、この種のステガノグラフィー攻撃を検知する方法はあるのだろうか。
ボットネットをコントロールする上で特に複雑な部分がC&Cインフラだ。ボットマスターはボットネットを確実にコントロールするには、C&Cインフラとの連係が必要だ。
マルウェアは一般に、その中に埋め込まれたC&Cインフラと通信する方法を1つ以上備える。またC&C内の他のノードと通信する機能も備えているため、最初のC&Cノードを検出するのは困難だ。
マルウェアの作成者はC&Cインフラを隠蔽するために、独自プロトコルやドメイン名生成アルゴリズム、ピアツーピア接続、インターネットのスキャン、暗号化接続など多数の手法を利用する。無料のクラウドサービスやSNSをC&Cインフラとして利用することにより、悪質な通信を正規のトラフィックに偽装するという手口もある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TikTok売却義務化に合憲判決 これからのシナリオを左右しそうなトランプ氏と「あの人」の意向
米連邦控訴裁判所は、TikTokが米政府による強制売却法案の無効を求めるTikTokの申し立て...
「TikTok禁止」は結局、誰得? どうするトランプ氏――2025年のSNS大予測(TikTok編)
米国での存続を巡る議論が続く一方で、アプリ内ショッピングやAI機能の拡大など、TikTok...
ネットの口コミを参考に8割超が商品を購入 最も参考にした口コミの掲載先は?
ホットリンクは、口コミ投稿の経験や購買への影響を調査した結果を発表した。