特集:IoT時代のセキュリティリスクに備える

“アンナ先輩”が公開したマルウェア「Mirai」に専門家が震え上がる訳ボットネットの大規模化につながる?(1/2 ページ)

大規模な分散型サービス拒否(DDoS)攻撃で使用されたIoTボットネットのマルウェア「Mirai」のコードが公開された。セキュリティ専門家は、さらなる脅威につながりかねないと警鐘を鳴らす。

2016年11月07日 07時00分 公開
[Michael HellerTechTarget]
Miraiの公開がさらなる脅威を招くきっかけとなる可能性が

 IoT(モノのインターネット)を狙ったボットネットを構成し、大規模な分散型サービス拒否(DDoS)攻撃を引き起こしたマルウェア「Mirai」のソースコードが公開された。コードから得られる教訓もあるが、専門家はそれ以上に、脅威の大きさを懸念している。

 Miraiのコードは、ハッキングコミュニティーのWebサイト「Hack Forums」で、コードの作者とみられる「Anna-senpai」(アンナ先輩)というユーザーが公開した。Miraiが構成したボットネットは、情報セキュリティジャーナリストのブライアン・クレブス氏が運営するWebサイトをダウンさせたDDoS攻撃に使われた。その攻撃の規模は620Gbpsに達したという。

「Mirai」がもたらす脅威

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