順守期限まで1年未満
EUの「一般データ保護規則」(GDPR)、Microsoftが対応支援に乗り出す
EUの「一般データ保護規則」(GDPR)の施行まで1年を切り、Microsoftは、自社のクラウドの顧客が進める同規則への対応の支援に乗り出している。
欧州連合(EU)の新しい「一般データ保護規則」(GDPR: General Data Protection Regulation)の順守期限まで残すところ1年未満となり、Microsoftは、自社のクラウドの顧客によるGDPR対応を支援する新たな取り組みを打ち出した。
Microsoftは、機密データのフローの追跡や、機密データへのアクセスの無効化を可能にするツールに加え、「Office 365」用のデータガバナンスツールの提供を開始し、Microsoft Tech Community内に開設したプライバシーフォーラムで、情報を共有したり、GDPRなどプライバシートピックを議論したりできるようにした。社内のプライバシー専門家によるベストプラクティスの紹介も予定している。
GDPRは、EUに住む個人の情報を保護する制度であり、その収集、保存、処理を行う企業は事業所が世界のどこにあっても、GDPRの適用を受ける。これらの情報を適切に保護しなかった企業は、年間売上高の4%または2000万ユーロ(6月7日時点で日本円で約24.6億円)のいずれか高い金額の罰金を科される恐れがある。Microsoftは、自社の全てのクラウドサービスをGDPRに完全に準拠させることを確約している。
「われわれは、われわれのクラウドサービスをGDPRに準拠させるだけでなく、Microsoft Cloud(Microsoftのクラウドサービスの総称)を通じて、顧客がGDPRの要件に対応するのに役立つ高度な管理ツールも提供する」。MicrosoftのAzure & Security担当コーポレートバイスプレジデントを務めるジュリア・ホワイト氏は、新ツールの一部について説明したブログ記事でそう述べている。
新ツールの1つである「Azure Information Protection」により、顧客はドキュメント追跡機能を使って機密データのフローを監視できる。また、管理者は機密データへのアクセスをオンデマンドで無効にすることもできる。これはGDPRに対応する上で重要な機能だ。
ホワイト氏は、Microsoft Cloudを使って、GDPRの対象となるデータの発見、管理、保護、レポートが可能なこともアピールした。Microsoftの「Office 365 Advanced Data Governance」では、顧客は分類機能を用いてデータを管理し、機密データに自動的にラベルを付けることができるという。「これにより、データの保護、保持、削除に関するポリシーを適用できる」(ホワイト氏)
ホワイト氏は、「GDPR対応の進捗状況が分かる定量評価結果を提供する新しいダッシュボード」が2017年中にリリースされることも明らかにした。Microsoftのクラウドの顧客にとっては、Microsoft Tech Communityのプライバシーフォーラムも、GDPRの順守に取り組むのに役立つかもしれない。ホワイト氏によると、「Microsoftのプライバシー専門家がベストプラクティスを紹介する」ことも計画されているという。
顧客のGDPR対応の支援に取り組んでいるのはMicrosoftだけではない。Amazonも2017年に、自社のクラウドサービスが2018年5月25日までに、GDPRの規制要件を満たすようにすると発表した。Googleも、自社のクラウドサービスを期限内にGDPRに準拠させると表明している。
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