2018年05月17日 08時00分 公開
特集/連載

ウイルス対策ソフトで発見できない「ファイルレスマルウェア」の対処法ドライブスキャンは無意味

HDDなどへファイルを書き込まないファイルレスマルウェアは、ドライブをスキャンするタイプのウイルス対策ソフトでは検知できない。この脅威に対処する方法はあるのだろうか。

[Greg Temm,Computer Weekly]

 セキュリティの専門家でもほとんど気付かない悪意のあるソフトウェアを想像してみてほしい。不意打ちを食らうのは実に怖い。こうした脅威は、ファイルレスマルウェアとして知られている。「ファイルレス」と呼ばれているのは、このマルウェアが完全にメモリ内で実行され、ストレージ機器にほとんど形跡を残さないよう設計されているためだ。

 このマルウェアはメモリ内にいるときはファイルレスだが、システムに攻撃の起点を作るためには依然ファイルを必要とする。ファイルレスマルウェアは他のほとんどのマルウェアと同様に、悪意のある添付ファイルやセキュリティ侵害を受けたWebサイトを介してPCに感染する。ペイロードはストレージに書き込まれず、メモリ内で直接実行される。ウイルス対策プログラムが調べるファイルはストレージに存在しない。

 多くのウイルス対策ソリューションは、マルウェアの痕跡を頼りに悪意のあるトラフィックを検出し、ブロックする。攻撃側は特定のツールを利用し、悪意のあるマクロを使ってメモリベースの攻撃を仕掛ける。この悪意のあるマクロがマルウェアをPCに読み込ませるきっかけを作る。ファイルレスマルウェアは、この悪意のあるマクロが検出されないように設計されている。

 だが、望みはある。ファイルレスマルウェアは、全く検出できないわけではない。ただし、感染の確率を下げるために検討すべきことと、ネットワークが侵害された場合に感染の拡大を抑える方法を知っておく必要がある。




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