「Mirai」亜種、「Wicked」ボットネットはどのようにIoTデバイスを狙うのか脆弱性のある監視カメラやルーターが標的に

「Wicked」ボットネットはマルウェア「Mirai」の新たな亜種だ。脆弱なIoTデバイスを標的にして、既存の複数の脆弱性を悪用する。「Owari」「Sora」「Omni」など、他の亜種との関係性は。

2018年08月07日 05時00分 公開
[Madelyn BaconTechTarget]
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 研究者が、「Mirai」ボットネットのもう1つの亜種を発見した。だが、この亜種は以前のボットネットとは性質が異なる。

 「Wicked」ボットネット。作成者のハンドルネームにちなんで、このボットネットをそう呼んでいる。これは少なくとも3つの脆弱性を悪用して、パッチを適用していないIoTデバイスを標的にする。カリフォルニア州サニーベールを拠点とするFortinetのFortiGuard Labsで研究員を務めるロンメル・ホーベン氏とケニー・ヤン氏がこのWickedボットネットを発見し、他の既知のボットネットとの類似性を分析した。

IoTデバイスが標的に

 ホーベン氏とヤン氏はその分析の中で、次のように述べている。

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