いまさら聞けない 全てを疑う「ゼロトラスト」セキュリティ入門考え方から実装方法まで

「ゼロトラスト」モデルのセキュリティとは何か。部外者だけでなく全ての人のアクセスを厳密に制限するこの手法について、設計の背景にある基本的な概念と、実装に必要なテクノロジーを説明する。

2019年06月14日 05時00分 公開
[Jessica ScarpatiTechTarget]
画像

 企業の情報セキュリティでは長年にわたって、境界をより広く、より強固に、より弾力的にすることによって、悪意のある行為からIT環境を保護できるという「境界保護」が原則だとされてきた。これは「城を堀によって守る」モデルを想起させる。「内部トラフィックは無条件に信頼できる」という前提が過去のものとなってしまった現在では、これは皮肉な例え話となっている。

 「ゼロトラスト」モデルのセキュリティとは、ファイアウォールの内外にかかわらず、全てのエンドユーザー、デバイス、トランザクションが危険にさらされているという想定に基づいたセキュリティモデルだ。この考え方は、ネットワークセキュリティの新しい戦略を推進する。

ゼロトラストとは「決して信頼しないこと」

 ゼロトラストは技術でも製品でもない。ネットワークセキュリティに対する戦略的なアーキテクチャ面からのアプローチを指す言葉だ。

 後に調査会社Forrester Researchの主席アナリストとなったジョン・キンダーバグ氏は、2010年にゼロトラストモデルのセキュリティをこう定義した。

ITmedia マーケティング新着記事

news002.jpg

ロシアのbotファームがXを標的に虚偽情報を拡散 どうしてこうなった?
ロシアによる生成AIとソーシャルメディアを使った世論操作が活発化している。標的とされ...

news075.png

Z世代の告白手段は「直接」が大多数 理由は?
好きな人に思いを伝える手段として最も多く選ばれるのは「直接」。理由として多くの人は...

news100.jpg

日本はなぜ「世界の旅行者が再訪したい国・地域」のトップになったのか 5つの視点で理由を解き明かす
電通は独自調査で、日本が「観光目的で再訪したい国・地域」のトップとなった要因を「期...