「Slack」が不正アクセス対策でパスワードをリセット、10万人以上に影響か2015年のアカウント流出に関する新情報

2015年に不正アクセスの被害を受けた「Slack」の提供元が、この事件に関して新情報が得られたと発表した。その結果、特定の条件に合致するアカウントのパスワードをリセットする対策を講じた。

2019年08月14日 05時00分 公開
[Jonathan DameTechTarget]

関連キーワード

Slack | 不正アクセス | セキュリティ


画像

 Slack Technologiesは2019年7月18日、ユーザー数万人のパスワードをリセットした。2015年に起きたメッセージングサービス「Slack」への不正アクセス被害が、想定よりも重大だったことが判明したためだという。

 パスワードリセットの対象は、以下を全て満たすアカウントだ。

  • 2015年3月以前にアカウントを作成した
  • 同月以後パスワードを一度も変更していない
  • シングルサインオンを設定していない

 これらは「2015年の不正アクセスで、情報が流出した」とSlack Technologiesが推測したアカウントに当たる。同社はこれらのユーザーを全体の約1%と見積もっているが、Slackのアクティブユーザーが1日当たり1000万人を超えることを前提とすると、対象は10万人以上に上る見通しだ。

事件の概要

 Slackは2015年2月、約4日間にわたって不正アクセスの被害を受けた。当時Slack Technologiesはユーザー名、電話番号、コミュニケーションツール「Skype」のIDといったアカウント情報が流出したことを認めた。一方で「パスワードは暗号化されており、攻撃者には使えない」と説明していた。

 不正アクセスの期間中、攻撃者はSlackにログインしたユーザーが平文で入力したパスワードを収集するプログラムを仕掛けていた。Slack Technologiesは不正アクセスについて説明した2015年のブログ記事にはこの情報を記載せず、「不審な挙動が検出されたため『極めて少数の』アカウントのパスワードをリセットした」と記していた。

 今回の発表によると、流出したアカウントについて最近になって情報が寄せられ、それが間違いなくSlackのアカウント情報だったことをSlack Technologiesが即座に確認したという。さらに詳しく調べた結果、流出した認証情報の大部分は、「2015年の不正アクセス期間中にSlackにログインしたアカウント」のものだったことが分かった。

被害者は語る

 Slackユーザーのカール・ゴットリーブ氏は2019年6月26日、自身のパスワードが流出したとSlack Technologiesから告げられた。同社の説明では、第三者が匿名で、同氏のメールアドレスと平文のパスワードの組み合わせを同社に提供したという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

隴�スー騾ケツ€郢晏ク厥。郢ァ�、郢晏現�ス郢晢スシ郢昜サ」�ス

製品資料 Absolute Software株式会社

ゼロトラスト実装の鍵、ネットワーキングソフトウェア選定のポイント

ゼロトラストの実装が加速し、現在市場には多くのゼロトラストネットワーキングソフトウェアが登場している。ビジネスソフトウェアのレビューサイト「G2」に寄せられたユーザーの声を基に、製品選定のポイントを探る。

製品資料 クラウドストライク合同会社

悪用されやすい「クラウドでの設定ミス」とは? リスクを最小限に抑える方法

クラウド利用の加速に伴い、従来のセキュリティでは対処できないリスクが生じている。まずはクラウドの設定ミスをなくすことが重要だ。本資料では、悪用されやすい7つの設定ミスを取り上げ、そのリスクを最小限に抑える方法を解説する。

市場調査・トレンド クラウドストライク合同会社

脅威アクターの最新動向:前年比で55%増加した対話型侵入の手口とは?

高度化と巧妙化を続けるサイバー攻撃。2024年版の脅威ハンティングレポートによると、前年比で55%増加しているのが“対話型侵入”だという。急増する対話型侵入に対して、組織はどのような対策を進めればよいのか、本資料で解説する。

製品資料 クラウドストライク合同会社

脱アンチウイルスでエンドポイント保護を強化、セキュリティ製品比較ガイド

サイバー攻撃が高度化し、アンチウイルスでは被害を防ぎきれなくなっている昨今、代替のセキュリティ製品をどう選ぶべきか悩む企業は多い。そこで選定時に重視したい3つのポイントや、防御技術ごとの長所/短所を解説する。

製品資料 日本情報通信株式会社

なくならない“内部不正”にどう対策するか、データベースセキュリティの実践法

データベースセキュリティにおいて重要な内部不正対策。内部不正は発見が難しい上に影響範囲が大きいが、適切な対策が取れていない企業も多い。「取りあえずログだけは取得している」という状況を脱し、効果的な対策を行うには?

郢晏生ホヲ郢敖€郢晢スシ郢ァ�ウ郢晢スウ郢晢ソスホヲ郢晢ソスPR

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

郢ァ�「郢ァ�ッ郢ァ�サ郢ァ�ケ郢晢スゥ郢晢スウ郢ァ�ュ郢晢スウ郢ァ�ー

2025/06/09 UPDATE

  1. VMware雎鯉スク闕オ�スホ帷ケァ�、郢ァ�サ郢晢スウ郢ァ�ケ邵コ�ッ郢ァ繧�鴬邵コ鄙ォ��邵コ�セ邵コ�ス�シ貅伉€ツ€遯カ諛翫Τ郢晢ソス繝。陝�スセ髮趣ス。陞溷撫ツ€譏エ縲堤ケァ繧牙�邵コ閧エ�ョ荵晢ス玖ュ�スケ雎包ソス
  2. 郢昜サ」縺帷ケ晢スッ郢晢スシ郢晏ウィ�育ケァ髮�スョ迚呻ソス邵コ�ァ髫募」ケ竏エ郢ァ�ス笘�クコ�スツ€蠕後Τ郢ァ�ケ郢晁シ釆樒ケ晢スシ郢ァ�コ邵イ髦ェ�ス闖エ諛奇ス願ュ�スケ
  3. 遯カ諛域椢驕カ�ス陷牙ク吮€イ邵コ蜷カ��クコ�スツ€謌。I陜吩ケ昴Ψ郢ァ�」郢晢ソス縺咏ケ晢スウ郢ァ�ー郢晢ス。郢晢スシ郢晢スォ邵コ�ォ陝�スセ隰壼干笘�ケァ荵昶螺郢ァ竏夲ソス邵イ譴ァ諤呵怦閧イ�ォ�ッ邵コ�ョ鬮ヲ�イ陟包ス。驕イ謔カツ€�ス
  4. Deloitte髫ア蟠趣スィ�シ隲��ス�ス�ア郢ァ蜻医′騾包スィ邵コ荵敖€ツ€64闕ウ�ス�コ�コ邵コ�ョ隲��ス�ス�ア邵コ譴ァ�シ荳岩斡邵コ�ス��邵コ貊灘愛隰ヲ�ス�ス騾オ貅ス蠍檎クコ�ィ邵コ�ッ
  5. 邵イ迹夲スコ�ォ闔会ス」鬩・莉」�定ャセ�ッ隰�シ披鴬邵イ蝣コ�サ�・陞滓じ�ス郢晢スゥ郢晢スウ郢ァ�オ郢晢ソス郢ァ�ヲ郢ァ�ァ郢ァ�「陝�スセ驕イ謔カ�ス隴幢スャ陟冶侭竊鍋クコ繧�ス狗クコ�ョ邵コ蜈キ�シ�ス
  6. 髢シ�ス�シ�ア隲、�ァ髫エ莨懈肩陝��ツ€髱エVE邵イ髦ェ竊馴�竏晢スヲ繧��邵コ蜉ア窶サ髫ェ�ェ郢ァ蠕娯螺遯カ諛キ�ュ蛟�スコ�。邵コ�ョ隶匁コェツ€譏エツ€ツ€邵コ阮呻ス檎クコ荵晢ス臥クコ�ゥ邵コ�ス竊醍ケァ蜈キ�シ�ス
  7. 遯カ諛キ�ッ�セ驕イ邏具スク蟠趣スカ�ウ遯カ譏エ縲帝絡�ア陝�ク橸ス」�イ隶鯉スュ騾。蠕娯€イ陞滂スァ雎コ�キ闕オ�ア邵イツ€郢晢スゥ郢晢スウ郢ァ�オ郢晢ソス郢ァ�ヲ郢ァ�ァ郢ァ�「隰セ�サ隰ヲ�ス�ス霑・�ッ闔��コ邵コ�ッ髫ア�ー�ス�ス
  8. 遯カ諛�ス、�ス蟆�クコ�ェ郢昜サ」縺帷ケ晢スッ郢晢スシ郢昜ソ�€譏エ�育ケァ鄙ォツ€蠕後Τ郢ァ�ケ郢晁シ釆樒ケ晢スシ郢ァ�コ邵イ髦ェ�定氣繧区束陞ウ�カ邵コ謔溷牽郢ァ竏夲ス矩€�ソス鄂ー
  9. 髴�ス「髢ィ�キ陷亥現�ス闕ウ�ュ陜暦スス邵コ�ョ隲��ス�ス�ア隶匁サ�悴邵コ�ス邵コ�」邵コ貅ェツ€陬慊€謌奇スァ�」鬮ョ�ス��ケァ蠕娯螺IT郢ァ�ィ郢晢スウ郢ァ�ク郢昜ケ昴>邵コ蠕。�ク�ュ陜暦スス邵コ�ォ霑「蜷カ�冗ケァ蠕鯉ス矩€�ソス鄂ー
  10. 髫ェ�シ陋サ�ク陷ソ�」陟趣スァ邵コ�ス邵コ莉」ツァ郢ァ�ス竊醍クコ�スツ€ツ€闔ィ竏オ�・�ュ郢ァ繧画シ∫クコ�スツ€蠕後≧郢晢スウ郢晁シ斐°郢ァ�ケ郢晢ソス縺�ケ晢スシ郢晢スゥ郢晢スシ邵イ髦ェ�ス闔画��オ�ス竏ゥ邵コ�ィ陝�スセ驕イ�ス

「Slack」が不正アクセス対策でパスワードをリセット、10万人以上に影響か:2015年のアカウント流出に関する新情報 - TechTargetジャパン セキュリティ 隴�スー騾ケツ€髫ェ蛟�スコ�ス

TechTarget郢ァ�ク郢晢ス」郢昜サ」ホヲ 隴�スー騾ケツ€髫ェ蛟�スコ�ス

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...