Webex TeamsやTeamsとの違いは?
Slackが「1日当たり1000万人のユーザー」を実現できた理由
メッセージングアプリのSlackを使うアクティブユーザーの数が、2019年1月で1日当たり1000万人を突破した。有料版のSlackを利用する組織は8万5000を超えているという。
急成長を続けるSlackは、MicrosoftやCisco Systemsといった大手との競争が激化しているにもかかわらず、過去8カ月で1日のアクティブユーザーが200万人増加した。
今回、同社は初めて「有料版のサービスを利用している組織」の数を8万5000社と発表した。有料版について同社はこれまでチーム数を公表していたが、1つの組織内で複数チームが使っている可能性もあったため、正確な組織数までは分からなかった。
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Slackは、有料サービスの顧客数がこの1年で50%以上増えたとする一方で、そうしたアカウントのユーザー数については公表していない。
無料版のSlackは1日当たり1000万人が使うようになったという。そうしたSlackユーザーの半数以上は米国以外の居住者で、同社にとって米国に次ぐ2番目の市場である日本のユーザーが多数を占める。
メッセージングアプリのSlackは、2014年2月に正式提供が開始された。伸び率に関しては、Slackの成長はこの数年で着実に減速しつつある。1日当たりのアクティブユーザーは2016年10月~2017年9月にかけて50%増加したが、2017年9月~2018年5月にかけては33%増、2018年5月~2019年1月にかけては25%増だった。
それでもアナリストによると、こうした数字は依然として、チームコラボレーション市場における同社の強さを物語るという。アプリの利用者数を詳しく公表しているのは、この市場の大手の中でSlackだけだ。
Microsoftは2018年9月、32万9000の組織が「Microsoft Teams」に登録したと発表した。しかしTeamsは「Office 365」に含まれており、この数字はほんの数人のユーザーで同アプリを試用しただけの企業が多数を占めると思われる。一方のCisco Systemsは「Webex Teams」の利用に関するデータを一切公表していない。
調査会社TalkingPointzのアナリスト、デイブ・マイケルズ氏は言う。「Slackは透明性に関して業界をリードしている。利用率についても同社が業界をリードしている印象だ。裏付けはないものの、そう結論付けるのが理にかなう。Slackの成長は非常に目覚ましい。最初に動いたのは同社で、名称もユニークだ。他のチームチャットアプリの多くはSlack的なソリューションと形容されている」
Enterprise Gridを除くSlackの数字
Slackは今回も、大企業向けのプレミアムサービス「Enterprise Grid」を使っている組織の数を明らかにしなかった。同社は2018年1月の時点で、150社が同製品のサブスクリプション契約を結んでいるとしていたが、それ以降、同製品に関する数字を公表していない。
Slackの成功は大部分が、スモールビジネスや大規模組織内の身勝手なチームによって無料版のアプリが使われていることによる。だがこの1年の間、同社は中堅企業やエンタープライズの全社的な契約獲得に力を入れてきた。
そうした組織に足場を確立できれば、年内にも予想される株式公開(IPO)に向けて、長期的な経営上の成功の可能性を裏付ける一助となる。
Enterprise Gridは、それよりも料金の安いSlackの製品に比べてセキュリティ対策とITコントロールの強化を図っている。例えば2018年9月に同社は、Enterprise Gridで間もなく暗号鍵の管理ができるようになると発表した。この機能はWebex Teamsに搭載されているが、Teamsには搭載されていない。
Slackを使っているFortune 100企業の数は、2018年5月以来、65社から変わっていないと思われる。それでもSlackによれば、こうした企業で過去1年の間に数十万人のユーザーが加わった。同社の大手顧客には、21st Century Fox、Target、T-Mobile、Starbucksなどが名を連ねている。
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