前編「国民の約7割相当の個人情報が流出したブルガリア、犯人は20歳の青年」では、2019年7月15日までに発表された2019年のデータ流出事件のうち、写真共有サービス運営会社500pxと、ブルガリア国家歳入庁の被害例を紹介した。中編は、5つのデータ流出事件を取り上げる。
オンラインでグラフィックデザインができるWebサービスを提供するCanvaは、2019年5月24日に同社のネットワークでサイバー攻撃を検知したと発表した。同社の発表によると攻撃は「中断」したとのことだが、不正アクセスがいつ始まったのかは不明だ。
最大1億3900万人分のユーザーのプロフィール情報が不正アクセスを受け、具体的には氏名、ユーザー名、居住国などが流出したとみられる。ユーザーが居住地の詳細(市町村)や個人WebサイトURLもCanvaに提供していた場合は、その情報も含まれる。暗号化されたパスワードも不正アクセスを受けたものの、ハッシュ関数「bcrypt」により、ソルト(ランダム値)付与とハッシュ化が施されていた。
攻撃者は、Googleのサービス用アカウント「Googleアカウント」を通じてログインしたユーザーについて、「認可規格『OAuth』のアクセストークン(認可されたリクエストであることを示すトークン)も入手した」と主張した。一方Canvaは「そのような証拠はない」と述べている。真相は明らかになっていないが、同社はユーザーのパスワードとOAuthのアクセストークンをリセットした。
「メタバース」でどうやってもうけるの? Meta(旧Facebook)が考える収益化への道
Metaの中核をなすメタバースプラットフォームのマネタイズ計画が明確になりつつある。高...
コネクテッドTV(CTV)広告のパフォーマンスを包括的に計測、Adjustが新サービス「CTV AdVision」を発表
1つの管理画面でCTV広告の全体的なパフォーマンスを把握可能に。
Amazonの「ブランド広告力」が調査で判明、GoogleとFacebookを圧倒する理由は?
大手ECサイトの広告媒体としての価値がますます高まっている。リテールメディアへの広告...