次世代セキュリティ概念「ソフトウェア定義境界」(SDP)を知る6つのシナリオ「ソフトウェア定義境界」(SDP)とは【後編】

「ソフトウェア定義境界」(SDP)は、セキュリティの強化を考慮して設計された概念だ。SDPを具現化する6つのシナリオを見てみよう。

2019年12月18日 05時00分 公開
[Johna Till JohnsonTechTarget]

 「ソフトウェア定義境界」(SDP)は、クラウドセキュリティ推進団体Cloud Security Alliance(CSA)が定義したセキュリティの概念だ。SDPはデバイスの種類と接続方法に応じて、さまざまなシナリオで動作する。現バージョンの仕様である「SDP Architecture Guide v2」において、CSAは以下の6つのシナリオを定義している。

  1. クライアント−ゲートウェイ
  2. クライアント−サーバ
  3. サーバ−サーバ
  4. クライアント−サーバ−クライアント
  5. クライアント−ゲートウェイ−クライアント
  6. ゲートウェイ−ゲートウェイ

 ここでいう「クライアント」は、一般にSDPを具現化した製品(以下、SDP製品)を実行するデバイスだ。ノートPC、タブレット、スマートフォンなどがその例に当たる。「サーバ」は、SDPに必要なサービスをクライアントに提供するシステムだ。

 「ゲートウェイ」は、認証済みのデバイスやユーザーが、セキュアな状態を確立したプロセスやサービスにアクセスできるようにするシステムを指す。ゲートウェイは概して、SDP製品を実行していないシステムのフロントエンドの役割を果たす。

シナリオ1.クライアント−ゲートウェイ

 クライアント−ゲートウェイのシナリオは、「リモートアクセスが可能なサーバ」という考え方をソフトウェアとして実装したものだ。企業がこのシナリオを利用する一般的なケースは、ゲートウェイを通じてセキュアなレガシーリソースにアクセスすることだ。

シナリオ2.クライアント−サーバ

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