「ソフトウェア定義境界」(SDP)は、セキュリティの強化を考慮して設計された概念だ。SDPを具現化する6つのシナリオを見てみよう。
「ソフトウェア定義境界」(SDP)は、クラウドセキュリティ推進団体Cloud Security Alliance(CSA)が定義したセキュリティの概念だ。SDPはデバイスの種類と接続方法に応じて、さまざまなシナリオで動作する。現バージョンの仕様である「SDP Architecture Guide v2」において、CSAは以下の6つのシナリオを定義している。
ここでいう「クライアント」は、一般にSDPを具現化した製品(以下、SDP製品)を実行するデバイスだ。ノートPC、タブレット、スマートフォンなどがその例に当たる。「サーバ」は、SDPに必要なサービスをクライアントに提供するシステムだ。
「ゲートウェイ」は、認証済みのデバイスやユーザーが、セキュアな状態を確立したプロセスやサービスにアクセスできるようにするシステムを指す。ゲートウェイは概して、SDP製品を実行していないシステムのフロントエンドの役割を果たす。
クライアント-ゲートウェイのシナリオは、「リモートアクセスが可能なサーバ」という考え方をソフトウェアとして実装したものだ。企業がこのシナリオを利用する一般的なケースは、ゲートウェイを通じてセキュアなレガシーリソースにアクセスすることだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
認証情報の盗難やフィッシング攻撃が横行するなど、セキュリティの主戦場となりつつあるのがアイデンティティーだ。しかし現状では、多くの組織でIT環境やアイデンティティーが分散、断片化しており、セキュリティリスクが高まっている。
認証情報を悪用する攻撃が増加したことで、確実な本人確認の手段として、多要素認証の採用が急速に拡大した。ただ、近年はパスワードレス認証の台頭やデバイスの多様化などを受け、多要素認証にさらなるアップデートも求められている。
AIエージェントが急速に普及する一方で、人間中心に設計された従来型のアイデンティティー管理とアクセス制御では、セキュリティリスクの拡大を防ぎきれない恐れがある。そこで注目したいのが、生成AIに特化して開発された認証基盤だ。
ビジネスの主戦場がグローバル化する中、顧客を理解してニーズに対応することの重要性が高まっている。そこで注目されているのがカスタマーアイデンティティーとアクセス管理(CIAM)だ。本資料ではある調査を基にCIAMの重要性を解説する。
リモートワークやクラウドサービスの導入が拡大する中、ゼロトラストの重要性が高まっている。そして、その実現手段として注目されているのがSASEだ。本資料では、ゼロトラストの考え方やSASEの必要性などをマンガで解説する。
ファイアウォール管理不全が「抜け穴」に 今見直すべき海外拠点のセキュリティ (2025/8/26)
混雑や逆光に弱いウォークスルー顔認証、高精度と高速処理をどう実現するか (2025/8/13)
なぜクラウドセキュリティは複雑ではなく「包括的でシンプル」にすべきなのか? (2025/6/13)
「見える化」ではもう守れない アタックサーフェス管理の限界と次世代の対策 (2025/6/12)
中小企業が買うのは信用 L2スイッチ&認証技術で2つの企業が組んだ理由 (2025/6/5)
なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...