2020年に注目すべきセキュリティ分野のスタートアップ(設立間もない企業)5社を前後編にわたって取り上げる。前編「Clumio、Siemplifyとは? 投資家が注目するセキュリティスタートアップ」で紹介したClumioとSiemplifyの2社に続き、後編では残る3社を見ていこう。前後編で紹介するスタートアップは以下の通りだ。
2015年に設立されたBigIDは、データ管理と保護に関わる企業を支援する。同社は「カリフォルニア州消費者プライバシー法」(CCPA)や「一般データ保護規則」(GDPR)などのプライバシー法に準拠するよう企業が対処するためのサービスを提供する。同社の企業理念は「企業が顧客データの保護を希望するなら、まずデータを理解しなければならない」というものだ。
「当社の目標は、企業が保管する顧客データについて理解した上で行動できるよう支援することだ」と、BigIDの共同設立者兼最高製品責任者(CPO)を務めるニムロッド・バックス氏は語る。規則に準拠しながらより的確にデータの保護と管理をすれば、企業はデータをより活用できるようになるとバックス氏は説明する。
BigIDは2018年3月、セキュリティカンファレンス「RSA Conference」内で開催された、優れたセキュリティ製品/サービスを競うコンテスト「RSAC Innovation Sandbox」で優勝している。加えて2019年9月には、投資ラウンド(企業への投資段階)が「シリーズC」(スタートアップが事業成長を拡大させる段階)であるスタートアップとして5000万ドルの資金提供を受けた。これにより同社が得た資金は総額1億ドル弱に上ることとなった。
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