“12文字”未満は要注意 パスワードクラックする「レインボーテーブル」とは?上手なパスワードの使い方【中編】

テクノロジーの進歩に伴いパスワード解読されるリスクが高まっている。そのために攻撃者が悪用している「レインボーテーブル」とはどのようなものか。

2020年03月27日 05時00分 公開
[Sharon Shea, Randall GambyTechTarget]

 パスワードは認証方法として広く普及しているものの、セキュリティに関してさまざまな課題を抱えている。アプリケーションやOSはパスワードを平文では保存しない仕組みを採用するようになっている。これはユーザーがパスワードを新たに設定すると、そのパスワード用文字列に暗号化アルゴリズムを適用し、パスワードを表す個別のハッシュ値を生成して保存する仕組みだ。ユーザーがパスワードを入力すると、システムはパスワードとそれを暗号化した文字列のハッシュ値を生成する。この値を先に保存したファイルに記載されているハッシュ値と照らし合わせ、入力された文字列が正しいパスワードかどうかを判断する。

 かつてパスワードのハッシュ化の安全性は高いと考えられていた。たとえ攻撃者がパスワードのハッシュ値を記したファイルを入手したとしても、無作為に生成したパスワードを入力した結果をそのハッシュ値と照合することには膨大な量の計算が必要であり、実質的に不可能だったからだ。

「レインボーテーブル」の登場

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...