企業が取り入れているさまざまな技術には脅威が潜んでいる。Citrix Systemsの調査で重要な脅威に挙がった「AI技術への規制」「ブロックチェーンの停止」「クラウドサービスの停止」と、それぞれの対策を説明する。
Citrix Systemsは未来の労働環境に関する調査「Work 2035」において、2019年から2020年にかけて欧米のビジネスリーダー500人以上を対象にアンケート調査を実施しました。その結果からは、企業が直面する重大な技術的脅威が5つあることが分かりました。2つの脅威を紹介した前編「コロナ禍で深刻化する『サイバー攻撃』『AIの誤作動』にどう備えればよいのか」に引き続き、本稿は残る3つの脅威を紹介します。
調査対象となったビジネスリーダーの91%が、2035年までに「政府の規制や法律が技術の発展を阻害する可能性がある」と回答しています。世界各国の政府がAI(人工知能)技術に関する法律や規制に対して様子見の姿勢を取り続ける一方で、AIエンジンから偏見(バイアス)を取り除くにはどうすればよいかといった、AI技術の倫理的かつ責任ある利用についての議論も続けています。世界各国の政府は、AI技術の倫理的利用に関連した法規制をほとんど整備できていません。ただし、いずれは法規制を整えると考えられます。ビジネスリーダーは、AI技術への投資と並行して、AI技術が法的規制を受けるリスクを考慮するのが賢明です。
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