Apple“賛否両論”セキュリティ機能「iCloudの高度なデータ保護」とは何なのかAppleのE2EEに対する賛否【第1回】

Appleの「iCloudの高度なデータ保護」は、「iCloud」のデータ保護強化を実現するセキュリティ機能だ。セキュリティ専門家とFBIとの間で評価が真っ二つの、iCloudの高度なデータ保護。その中身とは。

2023年04月04日 05時00分 公開
[Arielle WaldmanTechTarget]

関連キーワード

Apple | セキュリティ | 暗号化


 消費者がプライバシー侵害やデータ漏えいへの懸念を示す中、Appleは2022年12月、同社製品/サービスの新たなセキュリティ機能を複数公開した。その一つが「iCloudの高度なデータ保護」(Advanced Data Protection for iCloud)だ。セキュリティ専門家からは称賛の声が集まる一方、米連邦捜査局(FBI)は懸念を示す、iCloudの高度なデータ保護。どのような機能なのか。

「iCloudの高度なデータ保護」をざっくり説明すると……

 iCloudの高度なデータ保護は、データの送信元から送信先までの通信を暗号化する「エンドツーエンドの暗号化」(E2EE)を用いて、Appleのオンラインストレージ「iCloud」のデータを保護する。具体的な保護対象は以下の通りだ。

  • デバイス内のデータと各種メッセージのバックアップ
    • 対象のメッセージは、Appleのインスタントメッセンジャー「iMessage」やSMS(ショートメッセージサービス)などでやりとりするメッセージ。
  • Appleのファイル同期サービス「iCloud Drive」のデータ
  • Appleのテキストエディタ「メモ」(Notes)のデータ
  • 写真データ
  • ボイスメモのデータ

 E2EEは、iCloud内のさまざまなデータを、エンドユーザー本人しか利用できないようにする。パスワードと、事前設定した復旧方法を使うことでのみ、データを復旧可能だ。たとえAppleであっても、暗号化は解除できない。同社によると、iCloudが攻撃を受けてもデータの安全は保たれる。


 第2回は、iCloudの高度なデータ保護を評価する、セキュリティ専門家の声を取り上げる。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news053.jpg

「docomo Ad Network」 高LTVユーザーのみに広告配信ができる顧客セグメントを追加
D2Cは顧客生涯価値が高くなることが見込まれるセグメントを抽出し、新たなセグメント情報...

news135.png

インターネットの利用環境、女性の66%は「スマホのみ」――LINEヤフー調査
LINEヤフーが実施した2023年下期のインターネット利用環境に関する調査結果です。

news108.png

LINEで求職者に合った採用情報を配信 No Companyが「チャットボット for 採用マーケティング」を提供開始
就活生が身近に利用しているLINEを通して手軽に自社の採用情報を受け取れる環境を作れる。