不正アクセスが頻発する中で重要性を増しているのがIDとアクセスの管理だ。「IAM」(IDおよびアクセス管理)に精通する人材のニーズは旺盛だ。IAM担当者に求められるスキルとは。
ユーザーのIDやアクセス制御を管理する「IAM」(IDおよびアクセス管理)は、システムへの不正侵入を防ぐ上では極めて重要だ。攻撃が活発な状況が続く中で、IAMに精通するセキュリティ担当者の需要が高まっている。IAMに求められるスキルとは何か。セキュリティ分野でキャリアアップすることにも役立つ、IAMに必要な基礎的な知識とスキルをまとめた。
システムが複雑化するほど、IDの管理は煩雑な作業になりがちだ。ID管理の不備は、不正アクセスを招き、ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)をはじめとした攻撃につながりかねない。そうした中で、社内外からのアクセス要求の全てを怪しいと見なす「ゼロトラストセキュリティ」の概念を取り入れ、その一環としてIAMツールを採用する動きが広がりつつある。
IAMツールを使うことによって各従業員とデバイスにデジタルIDを付与し、ユーザーごとにアクセス権限を設定できる。ユーザーの役割に応じてアクセス権限を制限しておけば、例えば一般従業員のIDが流出した場合に、攻撃者が重要なシステムに入り込める範囲を狭めることができる。ユーザーのアクセス履歴を追跡し、セキュリティポリシーに違反していないかどうか確認することも可能だ。
IAMツールを採用するのであれば、それを使いこなす人材が欠かせない。IAMを扱うために必要なスキルや能力は以下の通りだ。
他にも以下の用語を知っているとIAMを扱う際に役立つ。
後編は、IAMの認定資格を紹介する。
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