気付かないうちに、自分のSNSアカウントが監視され、悪質なコメントが繰り返し投稿されている――このようなハラスメントを遂行するネットストーキングに特徴はあるのか。ネットストーキングの法的な位置付けとは。
インターネットで特定の人物につきまといをする行為がネットストーキングだ。ネットストーキングの被害者や加害者(ネットストーカー)に特徴はあるのか。ネットストーキングの被害に遭わないための対策はあるのか。
ネットストーキングは女性が狙われやすい傾向があるが、女性が加害者となるケースも存在する。2006年、米ミズーリ州で発生した自殺事件では、女性の加害者がコンピュータを使った不正行為を防止する法律に違反したという理由で起訴され、2008年に有罪判決を受けた。
加害者がターゲットにするのは、成人や若年層、子ども、企業、政府機関などさまざまだ。米連邦捜査局(FBI)によると、特に個人はセクストーション(性的脅迫)の被害に遭いやすい。セクストーションは、被害者から裸の写真を得るだけでなく、その情報を基に被害者を脅す行為だ。
ネットストーキングのターゲットになった場合、被害者は以下の影響を受ける可能性がある。
ネットストーキングを犯罪として扱う国や地域の例は以下の通りだ。
オーストラリア、カナダ、インド、シンガポールなども独自の法整備を実施している。
完全に匿名な状態でインターネットを使うことはほぼ不可能だ。そうした中でも、以下の対策でネットストーキングの被害を防ぐことが可能だ。
ネットストーキングに遭った場合は、迅速な行動が重要だ。
最も効果的な対処は、インターネットサービスプロバイダー(ISP)に通報することだ。それでも事態が改善しない場合は、ISPを変更したりインターネットで使用している名前を変更したりする。
脅迫的なメッセージを送っていない相手であっても問題があればブロックし、ISPに報告する。「Facebook」「X」(旧Twitter)、「LinkedIn」などの主要なソーシャルメディアには、迷惑行為を報告する機能が備わっている。
脅迫や恐怖を感じる段階に達した場合は、以下の対処を取る。
ネットストーキングは深刻な犯罪であり、適切な予防措置と迅速な対処が必要だ。デジタル社会の発展に伴い、ネットストーキングに対する問題意識と対策の重要性は今後さらに高まると考えられる。
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