Case Study
ネット映画配信を支えるクラスタストレージシステム
ビデオ配信サービス企業ムービーリンクでは、データとトランザクションの爆発的増大に対応するため、クラスタストレージシステムIQを導入した。
ムービーリンクは映画をWindows MediaおよびReal Media形式に変換してインターネットでダウンロード販売している。現在、ネット配信映画を観たい人が増える一方で、映画ファイルの容量も増えており、ストリーミング配信に必要なネットワーク帯域は以前の平均700kbpsから現在は平均1.3Mbpsまで拡大してきている。ファイルサイズは500Mバイト以上まで膨らんでいる。
このため、ムービーリンクが映画ファイルの保存に使っていたデル製のDAS(Direct Attached Storage)は、控えめに言っても、効果的に機能しなくなった。
同社幹部のアンダーソン氏はアイシロン・システムズのクラスタストレージシステム「IQ」について知ったとき、このシステムは同社にうってつけだと考えたという。ムービーリンクのような企業では、常にファイルの大容量化によって容量ニーズが拡大する一方で、映画のストリーミングに使用するネットワークによってパフォーマンスが制限されるからだ。
インターネット映画配信サービスへの需要が拡大する中、ムービーリンクのような配信企業はデータの爆発的増大に直面している。同社はMGM(現在はソニー傘下)、パラマウント・ピクチャーズ、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、ユニバーサル・スタジオ、ワーナー・ブラザースの合弁会社で、映画をWindows MediaおよびReal Media形式に変換してインターネットでダウンロード販売している。
「現在、1カ月に10万件以上のトランザクションがある」とムービーリンクのエンジニアリング/オペレーション担当上級副社長、ブルース・アンダーソン氏は語る。「ファイルサイズも以前より80%拡大している」
つまり、ネット配信映画を観たい人が増える一方で、映画ファイルの容量も増えており、ストリーミング配信に必要なネットワーク帯域は以前の平均700kbpsから現在は平均1.3Mbpsまで拡大してきている。ファイルサイズは500Mバイト以上まで膨らんでいる。
このため、ムービーリンクが映画ファイルの保存に使っていたデル製のDAS(Direct Attached Storage)は、控えめに言っても、効果的に機能しなくなった。
そこでアンダーソン氏が2005年春にネットワークアプライアンス(ネットアップ)の製品を評価していたとき(同氏は製品名は明らかにしていない)、以前の同僚が、アイシロン・システムズのクラスタストレージシステム「IQ」についてのメールを同氏に送ってきたという。
「アイシロンの製品がどんなものか分かり、われわれはそれまで進めていた評価をほとんどやめてしまった」とアンダーソン氏は振り返る。
アイシロンが提供するクラスタシステムは、新しいストレージが追加されると自身を自動的に再構成する仕組みになっており、パフォーマンスとキャパシティを個別に拡張できる。アンダーソン氏によると、IQ3000マシンでは、コントローラを追加購入することなく、実効容量が2.1Tバイトのストレージモジュールを随時増設できる。
このシステムはうってつけだったと同氏は語る。ムービーリンクのような企業では、常にファイルの大容量化によって容量ニーズが拡大する一方で、映画のストリーミングに使用するネットワークによってパフォーマンスが制限されるからだ。
「今の課題は、このネットワークの帯域をどう拡大していくかだ」とアンダーソン氏は語る。「アイシロンのクラスタシステムに関しては、パフォーマンスが足りなくなる前に手を打つことができる。また、インフラ全体を刷新するよりも、新たな場所にクラスタを追加設置し、別のネットワークを追加する方がより経済的だ」
ムービーリンクの最初のIQ3000システムは、2005年7月28日から本番稼働を開始した。同社は現在、3つのIQ3000クラスタを使っている。それぞれ3つのIQストレージモジュールを備えており、モジュールはさらに追加される見通しだとアンダーソン氏は語る。
「われわれは、できる限り最高のビデオ品質を顧客に提供する方法を常に模索している」と同氏。「米国で回線のブロードバンド化が進むとともに、同じ数のタイトルを保存するのに必要なストレージも増えていくだろうし、そのペースは非常に急速なものになるだろう。アイシロンのクラスタを使えば、こうした展開に対応していくことができる」
(この記事は2006年1月23日に掲載されたものを翻訳しました。)
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