データバックアップの1Gバイト当たりのコストは、今でもディスクよりテープの方が低い。だが、データを社外に電子的に送信するという方法は、費用効果の面でも決して劣らないという認識が広がりつつある。
ストレージプロフェッショナルの間では、総合的に考えれば、バックアップデータを社外に電子的に送信するという方法は、物理的なテープを輸送するよりも簡単かつセキュアで信頼性に優れるだけでなく、費用効果の面でも決して劣らないという認識が広がりつつある。
確かに、今日でも1Gバイト当たりのコストはディスクよりもテープの方が低いが、日々のテープローテーションスキームで必要となるテープの数に加え、テープの劣化などに伴う補充コストを考え合わせれば、テープの1Gバイト当たりのコストの優位性は失われる。
ターゲットマーケティング大手、レベニューサイエンスのITディレクター、スティーブ・ウェザーフォード氏が2年前にテープの利用をやめたのも、テープのコストが高いことが1つの理由だった。レベニューサイエンスでは、顧客企業のWebサイトのトラフィックを分析し、広告収入を高める方法を提案している。同社はこの業務で、毎日数百Gバイトもの新しいWebログデータを収集しているという。セキュリティ上の理由から、データは90日間しか保管されない。「当社の場合、データの更新が頻繁であるため、テープのコストが非常に高かった。加えて、セキュリティ上の理由でデータを消去する必要があったが、それも容易ではなかった」とウェザーフォード氏は語る。
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