WEP暗号の脆弱性は何年も前から知られていたにもかかわらず、これを使い続けていた小売業者のTJXは4500万件を超える個人情報を流出させた。あらためてWEPの仕組みと欠点を確認しておこう。
不十分なセキュリティ対策が原因で大手小売企業において発生した有名なデータ流出事件がある。広く報じられたこの事件をきっかけに、セキュリティプロトコルの選択肢が注目されるようになってきている。今回は2回シリーズの第1回としてWEP(Wired Equivalent Privacy)について説明し、次回ではWPA(Wireless Protected Access)とWPA2について説明する。
この事件に関するメディアの報道によると、ハッカーは店舗内のIEEE 802.11信号を傍受できた。彼らは公開されているソフトウェアと一般的なノートPCを使い、このネットワークで利用されていた暗号を破ってパスワードとクレジットカード情報を記録することに成功した。
ハッカーは、WEP暗号が簡単に解読されてしまうことが何年も前から知られていたにもかかわらず、この小売業者がWEPを使い続けていたことにつけ込んだ。WEPの脆弱性は、その仕組みのシンプルさに起因している。
フォルクスワーゲンがGoogleとタッグ 生成AI「Gemini」搭載で、何ができる?
Volkswagen of AmericaはGoogleと提携し、Googleの生成AI機能を専用アプリ「myVW」に導入...
JAROに寄せられた「広告への苦情」は50年分でどれくらい? 業種別、媒体別の傾向は?
設立50周年を迎えた日本広告審査機構(JARO)が、これまでに寄せられた苦情を取りまとめ...
データサイエンティストの認知率は米国6割、インド8割 さて、日本は?
データサイエンティスト協会は、日本と米国、インド、ドイツの4カ国で、データサイエンテ...