2007年06月05日 05時00分 UPDATE
特集/連載

Column無線LAN導入ガイド【後編】

無線LANの導入に関するアドバイスを2回にわたって掲載している。この後編では、無線LANのプランニングとセキュリティのベストプラクティスを紹介する。

[James M. Connolly,TechTarget]

 前回はSMBがワイヤレス計画に取り組むに当たって考慮すべきポイントについて専門家のアドバイスを紹介した。今回は無線LAN技術の選択とセキュリティについて解説する。

技術

 PC関連製品の大手卸売業者イングラム・マイクロの技術営業部門でベンダープログラムを担当するシニアマネジャー、ビル・ウォーターズ氏によると、無線LANの中心的要素は、802.11ベースのアクセスポイント、クライアント用アダプタと受信機(最近ではたいていのノートPCに内蔵されている)、そして暗号化技術である。

 まず、どの無線技術を利用するのか検討する必要がある。現在、新しい無線標準である801.11nが大きな注目を集めており、同標準はIEEEの作業部会で最近、ドラフトの形で承認された。バートングループの上席アナリスト、ポール・デビーシ氏によると、この新標準は、ネットワーク速度を大幅に向上させるという。「現在の802.11g標準の実効スループットが25Mbps程度であるのに対し、801.11nの実効スループットは125Mbpsに達する可能性がある」と同氏は指摘する。

 「しかし、慌てて802.11nに飛びついてはいけない」とデビーシ氏は注意を促す。まだバグを洗い出している段階であるからだ。802.11nの商用製品は数カ月後には登場する見込みだが、同標準が最終的な承認を受けるのは2008年秋になる予定だ。言い換えれば、2007年の夏に購入する製品は「標準策定前」の段階であると考えられ、最終的な標準にソフトウェア的にアップグレードできる場合もあれば、そうでない場合もあるだろう。「年内に登場する最初の製品については、しばらく様子を見た方がよく、今すぐ購入する必要があるのであれば802.11g製品を選ぶべきだ」とデビーシ氏はアドバイスする。

 どちらの無線技術を選ぶにせよ、スループットは有線ネットワークよりもずっと劣るということを頭に入れておく必要がある。「100Mbpsであったとしても、1989年ごろの有線技術のレベルだ」と指摘するのは、付加価値再販業者のインフォメーションネットワーキングのジョン・リドル社長である。

 サイトサーベイが完了すれば、アクセスポイントが幾つ必要になるか把握できるので、それに応じてネットワークの規模を判断する。

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