なぜ普及しない? 検疫ネットワークの抱える課題転換期迎える検疫ネットワーク【第2回】

端末の検疫システムは、多くの企業に求められているにもかかわらず、導入自体はあまり進んでいない。普及しない理由とそこから考えられる正しい導入のアプローチを探る。

2008年06月13日 08時00分 公開
[恒川雅俊,マクニカネットワークス]

 前回の「検疫ネットワークが必要な本当の理由」では、検疫ネットワークが果たす「検査」「隔離」「治療」の機能の流れについて触れた。こうした検査/隔離/治療の自動化ツールとして、検疫ネットワークに関心を持つ企業は多い。しかし、大半の企業が検疫ネットワークの導入を検討しているにもかかわらず、導入自体が進んでいないのはなぜか。ここでは、検疫ネットワークを導入する上で考慮すべき課題を整理し、その解決に向けたアプローチを説明しよう。

混用されがちな「NAC」という略称

 まず、今回の内容への理解を深めてもらうために、「NAC」という用語の意味を整理したい。というのも、一般的に検疫ネットワークといわれるソリューションは、クライアントPCのネットワークへの接続に際して一定の条件を課すものである。しかし昨今の状況を考えると、接続に際してのコントロールのみでは、企業ネットワークに対して十分なセキュリティを発揮できない可能性がある。

ITmedia マーケティング新着記事

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...

news115.jpg

「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...