合併に伴い、既存システムを生かしながらバックアップ環境を再構築。VMware ESXサーバ上にファルコンストアの仮想CDP「FalconStor CDP Virtual Appliance for VMware Infrastructure」を導入した。
ファルコンストア・ジャパンは8月11日、製紙用薬品メーカーの星光PMCが継続的データ保護(CDP)のための仮想アプライアンス「FalconStor CDP Virtual Appliance for VMware Infrastructure」を導入し、本格稼働を開始したことを発表した。
2003年4月に日本PMCと星光化学工業の合併により発足した星光PMCでは、合併時にそれぞれのIT資産を生かしながらシステムを統合し、専門的なアプリケーションを動かす複数サーバそれぞれにテープバックアップデバイスを接続した上で夜間バックアップを行っていたが、データ保護の信頼性だけでなく作業効率の面からも改善が求められていた。そこで同社は、2007年4月に情報システム部を発足し、データ/サービスの可用性や管理運用性の向上のためにバックアップ環境の整備に着手した。
新しいバックアップ/リストア環境は、同社の明石研究所をディザスタリカバリサイトとしてFalconStor CDP Virtual Appliance for VMware Infrastructureを導入。本社のExchangeサーバ、Oracleサーバ、ファイルサーバの3台のデータを10Mbpsの専用線を介して転送し、VMware ESXによる仮想サーバとして1台の物理サーバ上にデータ保護環境を構築している。
星光PMCは、ファルコンストア・ジャパンのソリューションについて、確実なバックアップ用データの転送や正確な世代管理・高速リカバリが可能な「スナップショット機能」、必要なデータのみを転送し、ネットワークインフラの帯域を圧迫しない「重複除外機能」、バックアップや転送状況を1つのウィンドウ上でモニタリング可能なことなどを評価した。
なおシステム構築とサポートは、星光PMCのシステム構築・運用管理を行ってきたインテグレーターである大興電子通信が担当している。星光PMCは、将来的には全システムを仮想化する計画で、東京本社にも仮想化技術を導入した上で明石研究所の仮想化環境にバックアップする運用形態を検討している。
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