Webベースの設定ツールによって導入を容易にしたほか、複数台を組み合わせて冗長化構成やパフォーマンス向上を図るなど柔軟なシステム構成設計も可能。
RSAセキュリティは12月16日、ワンタイムパスワード(OTP)認証専用アプライアンスの新製品「RSA SecurID Appliance」の2機種を発表した。エントリーモデル「A130」とハイエンドモデル「A250」で、2009年1月19日から販売を開始する。
RSA SecurID Applianceは、社内や社外からのアクセス時のOTP認証要求を処理するアプライアンス型サーバ。Webベースの管理インタフェースを備えており、ウィザード形式の基本情報設定ツールを使うと専門の技術者でなくても質問に答えていくだけでネットワーク接続用の基本項目が設定できる。本稼働用のセットアップが容易になり、迅速に稼働を開始できる。また、認証サーバソフトウェアやOSのパッチをRSAセキュリティが一元的に提供し、管理者のパッチマネジメントを軽減する。さらに運用負担を減らすため、従来管理者が行っていたPIN設定をエンドユーザー自身が行える機能をサポートした。
A250とA130は、それぞれを複数台組み合わせて認証システムの負荷分散や冗長構成、パフォーマンスの向上の目的で行うバックアップ構成「プライマリ・レプリカ構成」を組むことで、システムの安定性を高めることができる。また、ユーザー数や拠点数に合わせた柔軟な認証システム構成を組むことができ、ハイエンドモデルのA250ではHDDと電源の二重化構成も可能。
そのほか、RSA SecurID Applianceが提供する二要素認証によって、Windowsデスクトップ認証などの社内システム、リモートアクセスVPNやWebサイトでの認証などに対応する。
RSAセキュリティでは、高度な認証システムやOTPの導入を検討する企業、10ユーザー程度の小規模から導入を開始したいと考える企業に向けたキャンペーンを、出荷と同時に実施する。また、実機によるデモを交えた体験セミナーを2009年1月から順次開始する予定。
RSA SecurID Applianceの販売価格はユーザー数により異なるが、100ユーザーのBase Editionの場合、A130は209万8950円、A250は275万1000円から(いずれも税込み、ハードウェア保守費用3年分を含む)。
同社は、RSA SecurID Applianceによって大規模新規導入や既存顧客での置き換えや拡張提案を行い、3年間で2000台以上の販売を目指すとしている。
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