日立ソフトがIAM「SRシリーズ」を強化 ID管理の監査機能に対応NEWS

日立ソフトはIT統合管理製品を強化。一時ユーザーIDのWeb申請や、IDの管理情報を監査用ログとして取得できる機能などを追加した。

2009年03月30日 09時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 日立ソフトウェアエンジニアリングは3月27日、ID統合管理製品群「SRシリーズ」の機能を強化したと発表した。ID・アクセス管理(IAM)においてアカウントの一時利用者のID申請を容易にしたほか、シングルサインオン(SSO)機能のWindows認証連携などをサポートした。

 SRシリーズには、複数のシステム間でIDやアクセス権を一元管理するIAMソフトのSR-Account」、Webアプリケーション間のSSOを実現する「SRGate」、特権IDを管理するための「SR-AdminSupport」などが含まれる。

画像 SR-Accountの強化概要

 SR-Accountでは今回、契約社員やパート、一時入館者などの人事マスターに登録されていないIDのWebインタフェースでの申請方法をサポート。部門管理者以外の、ユーザー自身によるID申請・管理が可能になった。加えて、IDの申請や認証にかかわる管理ログを記録し、監査時に証跡として活用できるようにした。内部統制対応強化について、ユーザーの要望に応える形で実現したという。

 同時に、SRGate、SR-AdminSupportについても新機能を追加。SRGateではActive Directory環境におけるWindowsログオン認証と連携させることで、Windowsクライアントから一度ログオン認証すれば、そのまま複数のWebアプリケーションが利用できるようになる。またSR-AdminSupportでは特権IDの管理対象にLinux/UNIX系OSを追加した。追加したOSはRed Hat Enterprise Linux 4/5(x86)、Solaris 9/10(SPARC)、HP-UX 11i v2/v3(IPF)、AIX 5.3/6.1。

 SRシリーズの価格は、監査機能を含むフル機能に対応するSR-Account Enterprise Edition(500ID利用時)が714万円から、SRGateが1サーバ当たり315万円から。SR-AdminSupportが管理ソフトで1サーバ当たり157万5000円、エージェントソフトで1サーバ当たり14万1750円など。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

製品レビュー 株式会社クレオ

現場でカスタマイズ可能なITシステム、コストと時間をかけずに実現する方法とは

業務効率を高めて生産性を向上させるために、多くの企業がITシステムの導入を進めている。しかし、自社の業務に合わないITシステムを導入してしまっては、逆に生産性が低下する可能性も高い。この問題をどう解決すればよいのだろうか。

製品レビュー グーグル合同会社

重要なエンドポイントを守る、Chromeブラウザを企業向けに安全性を強化する方法

世界中で広く利用されているChromeブラウザは、業務における重要なエンドポイントとなっているため、強固なセキュリティが必要となる。そこでChromeブラウザを起点に、企業が安全にWebへのアクセスポイントを確立する方法を紹介する。

製品資料 グーグル合同会社

Chromeの拡張機能:企業における今求められる管理戦略とは

Google Chromeの拡張機能は生産性の向上に不可欠な機能であり、ユーザーが独自にインストールできる一方、IT管理者を悩ませている。ユーザーデータを保護するためにも、効率的な運用・監視が求められるが、どのように実現すればよいのか。

製品資料 arcserve Japan合同会社

データの保全・保護・復旧を全方位でカバーするバックアップ戦略とは?

データ活用が企業の命運を握る今日にあって、絶対に避けなければならないのがデータの損失だ。本資料では、ビジネスクリティカルな状況下でデータの保全・保護・復旧を可能にするバックアップソリューションを紹介する。

製品資料 arcserve Japan合同会社

自社に必要な機能だけを選び、最適かつ効率的なバックアップ環境を構築する方法

データのバックアップに求める機能は、企業によってさまざまだ。必要な機能だけを選択して導入することで、無駄なく効率的なデータ保護が可能になる。そこで注目されているのが欲しい機能だけを搭載できるバックアップ/リカバリー製品だ。

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。