2010年03月02日 09時00分 公開
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NRIセキュア、クラウド環境で機密情報を保護する分散データ管理手法の実証実験を開始NEWS

データセンターを含む約30社とともに、ドラッグ&ドロップの簡単操作で機密情報を保護できる新サービスの実証実験を開始した。一般向けには2010年10月より商用化が予定されている。

[上口翔子,TechTargetジャパン]

 NRIセキュアテクノロジーズは3月1日、独自の秘密分散技術を用いた重要情報管理サービスの実証実験を開始したと発表した。

画像 「情報漏えいのリスクを背負いながらも仕事を自宅に持ち帰ってしまう日本社会の風潮を同サービスで緩和したい」とする佐藤氏

 同サービスは、重要情報を指定したフォルダに移動するだけで、その情報を複数データに分割し、ユーザーがあらかじめ指定した各地データセンターにそのデータを瞬時に分散するというもの。ネットワークを介したクラウド環境で運用するため、情報の保護/バックアップが低コストかつ容易にできるのが特長だ。

 元情報の分割には、ランダムなビット列と掛け合わせて元情報を判別不能とするグローバルフレンドシップの独自アルゴリズムが採用されている。万が一、分散したデータの一部が漏えいしてしまったとしても個別のデータからは元情報を推測できないため、元情報が存在している暗号化よりも安全に情報管理できるという。また、個々の分散データはほかの分散データの情報も少しずつ持ち合わせているため、自然災害やノートPCの紛失などで分散データのうち1つを失ってしまったとしても、元データの復元が可能だとしている。「黙っていても、擬似的なバックアップをしている」(ITセキュリティコンサルタント ソリューション事業本部長の佐藤 敦氏)

 分散したデータは、ダブルクリックすることで各データセンターから呼び戻される。LAN環境で使用する場合には、クリックからわずか1秒ほどで復元とアプリケーションの実行までが完了する。

画像 分散したデータを復元・実行する様子(モバイルネットワーク利用時)。データセンターから情報が呼び出される様子が分かる。LAN環境ではこの処理が瞬時に行われ、通常の実行時と同じようにアプリケーションが起動する

 なお、同社では今回の実証実験の中で、一般向けに無償提供している情報資産識別・整理ツール「SecureCube Labeling」と組み合わせた機密レベル別の自動保管も検証している。データ保存時に重要度のラベル付けを義務化し、付けられたラベル別に自動でフォルダ分けされる。

 実証実験に参加している企業・組織は、データセンター11社と自治体、印刷会社、メーカーなど10社のほか、ユーザーとして約10社。2010年4月には成果が報告され、10月から商用サービスが開始される予定。

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