JBアドバンスト・テクノロジーは、IBM iの利用環境をクラウドサービスとして提供する「5250クラウドサービス」を発表した。
JBグループのオリジナルソリューション開発会社であるJBアドバンスト・テクノロジー(以下、JBAT)は6月3日、「IBM i」を利用するユーザー向けに、同システムの端末製品として使われている5250端末のエミュレーションをクラウド環境から集中配信・管理ができる「5250クラウドサービス」を発表、出荷を開始した。
IBM iは基幹システムでの用途を中心に国内でも高い信頼を獲得しているシステム製品。5250クラウドサービスは、IBM iを利用するユーザーのクライアントPCに5250エミュレーターをインストールすることなく、起動時に自動的にクラウド環境からアプレット化された設定済みの5250端末のエミュレーション機能をダウンロードし、利用するサービスだ。
従来、クライアントPCごとに行っていたIBM iとの接続情報の設定、変更についても、このサービスを利用することで管理者が一括して行うことができる。従って、ハードウェアの入れ替えや増設時にも容易に設定を行うことが可能だ。また、セキュリティ対策として、管理者が接続先の変更やデータ転送、テキストコピーなどの利用に制限を与え、コントロールすることもできる。印刷機能に関しては、5250クラウドサービスからダウンロードした専用印刷プログラムを使用して、直接プリンタに印刷できる。
5250クラウドサービスは、クラウド環境からサービスとして提供するため、今まで必要だったライセンス料金、保守費用が不要となる。さらに新システムの導入・撤廃、一時的な開発環境の運用、利用人数の増減などに対し柔軟に対応することができる。また、ユーザーが社内にサーバを構築するのとは違い、冗長化やネットワーク再設計の必要もなくなる。
利用価格は月額基本料金2万円(税別)から。使用料金は1クライアント当たり400〜1000円(税別)で、日本ビジネスコンピューターを中心としたJBグループで販売し、初年度販売目標は100契約を目指すという。
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