大量データを使用するアプリケーションの増加やクラウドの普及により、多くの企業で注目されているHadoop。その技術を詳しく解説するとともに、導入・運用を支援するベンダーの動向を紹介する。
オープンソースの「Hadoop」は、多数のサーバを使った“ビッグデータ”アプリケーションの分散データ処理を可能にする。この技術は、クラウドでの分散並列処理によって冗長性と強力なアプリケーションパフォーマンスを実現し、障害を防止するという考え方に基づいている。
HadoopはApache Software Foundationのオープンソースプロジェクトの1つであり、米Google、米Yahoo!、米AOL、米Facebookといった企業のニーズから生まれた。こうした企業は、分散されたサーバ上の膨大なデータセットへのアクセスを日々サポートする必要がある。
しかし、2つの要因から、Hadoopは多くの企業で必要かつ利用可能なものになっている。その1つは、非常に大規模なデータセットを使用するアプリケーションが増えていること。もう1つは、搭載プロセッサ数が合計数百あるいは数千個に上る分散サーバをほぼ無尽蔵のストレージとともに提供するクラウドが利用できるようになってきたことだ。
Hadoopはクラウド上で、こうした多数のサーバによる分散並列処理を実現し、ジョブを迅速に完了させる。Hadoopを使えば、小売りチェーンが店頭での数百万件の購入からトレンドを探るために行うデータマイニングや、情報機関が幅広いソースから公安情報を収集して行うテロリストの行動パターン分析など、さまざまなシナリオにおけるデータの探索や処理のパフォーマンスを大幅に向上させることができる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
Omnicomが Interpublic Groupを買収 世界最大級の広告会社が誕生へ
OmnicomがInterpublic Group(IPG)を買収する。これにより、世界最大の広告会社が誕生し...
インテントデータ×キーエンス出身者のノウハウで実現 ABMを先に進める最先端の営業手法とは?
ユーソナーとGrand Centralは提携し、営業売り上げ拡大のためのBPOパッケージを提供開始...
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2024年12月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...