シマンテックがSMB向けデータ保護ソフトウェアの新版を発表。設定手順の簡素化や物理・仮想化環境の統合管理など、SMB企業のストレージ要件に合わせた機能を搭載している。
シマンテックは3月14日、中堅・中小企業(SMB)向けデータ保護ソフトウェアの新版「Symantec Backup Exec 2012」(以下、Backup Exec 2012)を提供開始した。
SMB企業のストレージ環境の現状について、シマンテックは「運用管理者の不足・不在」「サーバ障害時の迅速な普及」「普及が進む仮想化環境でのバックアップ」「BCP(事業継続計画)策定」などへの対応に迫られていると分析。Backup Exec 2012では、それらの要件に対応する新機能の追加や既存機能の拡張を行ったという。
Backup Exec 2012では管理画面のユーザーインタフェースを刷新し、操作性を向上させた。従来のジョブ単位の管理機能に加えて新たにサーバ単位での設定を可能にし、バックアップジョブの作成をウィザードに従って3クリックで完了できるなど、管理負荷を軽減するよう設定機能を改良した。
サーバ障害時の対応としては、同社のバックアップ/リカバリソフトウェア「Symantec System Recovery 2011」のシステムリカバリ機能「Simplified Disaster Recovery」(以下、SDR)が利用可能になった。SDRは、障害が発生したシステム全体を物理サーバやHyper-V、VMwareなどの仮想化環境といった異なるハードウェアで復元を可能にする機能。従来Backup Execでは、障害が発生したサーバと同スペックのハードウェアのみが復元可能だった。SDRを利用すると、物理サーバから仮想マシンへの変換を可能にし、物理/仮想環境を問わずより柔軟にシステムリカバリを実施できる。
さらに、仮想化環境でのバックアップ対策として、同社独自の仮想マシン可視化技術「Symantec V-Ray」(以下、V-Ray)の拡張機能を搭載することで物理・仮想化環境の一元管理を支援する。V-Rayは、VMwareやHyper-Vなどの仮想化環境における仮想マシンの可視化やファイル単位でのリストアを可能にする技術だ。Backup Exec 2012では、電子メールやファイル、データベースなどのデータをより細かい単位でリストア可能な「アプリケーションGRT(Granular Recovery Technology)」機能も利用可能になった。加えて、BCP策定では、災害時のバックアップ手段として重複排除によるデータ転送量を抑えたリモートバックアップ機能を提供する。
Backup Exec 2012の販売価格は15万4200円から。今回のバージョンでは、Microsoft Exchangeなどの特定アプリケーションを保護するオプション機能を標準搭載したスタンドアロン版「Symantec Backup Exec 2012 Small Business Edition」も提供する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
世界中で広く利用されているChromeブラウザは、業務における重要なエンドポイントとなっているため、強固なセキュリティが必要となる。そこでChromeブラウザを起点に、企業が安全にWebへのアクセスポイントを確立する方法を紹介する。
Google Chromeの拡張機能は生産性の向上に不可欠な機能であり、ユーザーが独自にインストールできる一方、IT管理者を悩ませている。ユーザーデータを保護するためにも、効率的な運用・監視が求められるが、どのように実現すればよいのか。
データ活用が企業の命運を握る今日にあって、絶対に避けなければならないのがデータの損失だ。本資料では、ビジネスクリティカルな状況下でデータの保全・保護・復旧を可能にするバックアップソリューションを紹介する。
データのバックアップに求める機能は、企業によってさまざまだ。必要な機能だけを選択して導入することで、無駄なく効率的なデータ保護が可能になる。そこで注目されているのが欲しい機能だけを搭載できるバックアップ/リカバリー製品だ。
データバックアップは、安定した経営を維持し、災害やサイバー攻撃のリスクから業務を守るために不可欠である。とはいえ、自社に最適なバックアップ手法の確立は簡単なことではない。豊富な機能を備えているソリューションに注目したい。
デザイン性も機能性も“インカム越え”? 進化した接客用連絡ツールの特徴は? (2025/4/14)
「PoCをした企業」がほぼ導入するアプリケーション監視の新たな解決策 (2025/4/8)
DX推進に向かうにはまず守りの業務の改善から (2025/3/6)
企業のIDを内外から狙う攻撃が急増 ID漏えいを前提とした対策が必要な時代に (2025/3/3)
カスハラから従業員も映像も守る ボディーカメラはあのカメラとどう違う? (2025/1/24)
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...