Windowsの脆弱性対策に役立つ無料ツール【後編】
無料で使える、無線LANやSQL Serverなど向け脆弱性対策ツール11選
Windows環境のセキュリティ対策を低コストで実現するのに、無償提供されている脆弱性対策ツールは大いに役立つ。後編は、SQL Serverや無線LANの脆弱性対策などの無料ツール11個を紹介する。
本稿で紹介するツールは、使用を許可されたスタッフが、自社のセキュリティを強化するためにのみ利用してください。また、紹介したツールはあくまでも自己責任において使用してください。
前編「無料で使える、Windows向けパスワード解析/脆弱性スキャンツール9選」では、無償提供されているパスワード解析や脆弱性スキャンツールを紹介した。本稿は、Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)や無線LAN環境向けの脆弱性対策など、残る11種の無料セキュリティツールを紹介する。
SQL Server向けセキュリティツール
Sqlninja
SQL Serverのさまざまな脆弱性を調査することができる、Perlベースのハッキングツール。
SQLPing
パスワードクラッキング機能を内蔵したSQL Serverの調査ツール。
Wi-Fi向けセキュリティツール
Aircrack-ng
暗号化手法であるWEPや無線LANセキュリティ規格のWPA-PSKを対象とする、古株だが優れたクラッキングプログラム。
hashcat
無線LANセキュリティ規格であるWPA/WPA2向けの、GPUをベースとするクラッキングツール。
reaver-wps
無線LANのセキュリティ設定を容易にする規格「Wi-Fi Protected Setup(WPS)」の脆弱性を突くツール。
その他の無料セキュリティツール
BackTrack Linux
ネットワークの侵入テストができる、Linuxベースのオールインワンツールキット。
Metasploit
脆弱性スキャンツールで発見した脆弱性を悪用し、起こり得る事態を具体的に実証してくれるエクスプロイトフレームワーク。
Social Engineer Toolkit
ユーザー自身の問題点を洗い出す、人を対象としたハッキングツール。
Windows Sysinternals
Windows内部の詳細な調査が可能なトラブルシューティング用ツールセット。
Windows XP Mode
メインのWindowsシステムを巻き込むことなく、テスト用ツールをロードして実行できる仮想マシン環境。
Wireshark
Windows管理者にとって定番のネットワーク分析ツール。
オープンソース/無料セキュリティツールの利用価値
紹介したツールのリストは包括的なものではなく、Windowsの脆弱性テストに利用できるオープンソースや無料のツールをまとめたものだということを念頭に置いてほしい。こうしたツールの大部分は、開発者やコミュニティーによって常に最新の状態に保たれている。これは見過ごされがちだが重要な点だ。
オープンソースや無料のセキュリティツールを使ってWindowsの脆弱性を見つけるのは時間がかかるが、だからといって利用価値がないわけではない。こうしたツールだけでは不十分な場合、TamoSoftやNorthwest Performance Software、ElcomSoft、ProActive Softwareといった各社がWindows環境向けの安価なセキュリティテストツールを販売している。
セキュリティテストツールはいくらかでもある方が、ないよりもはるかにましだ。Windowsの脆弱性を見つけることは重要だが、その結果を分析することも大切である。脆弱性の分析は経験がものをいう。オープンソースや無料のセキュリティツールは、先手を打つための出発点にすぎないのだ。
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