高速/高精度の住所クレンジングがウリの「Interstage Information Quality」データクレンジング製品紹介:富士通編

顧客マスターにおける住所のクレンジング処理に強みを持つデータクレンジング/名寄せ製品が、富士通の「Interstage Information Quality」だ。その特徴を紹介する。

2013年02月28日 08時00分 公開
[鳥越武史,TechTargetジャパン]

 富士通の「Interstage Information Quality(IIQ)」は、顧客マスターに含まれる住所のクレンジング精度を高めつつ、高速処理を実現したデータクレンジング/名寄せ製品だ。必要最小限の機能を備え、200万円台から導入可能という手軽さも兼ね備える。IIQの特徴について、富士通に話を聞いた。

連載:データクレンジング製品紹介


製品の概要

 IIQは、顧客マスターに含まれる住所や氏名/法人名などを事前に指定したポリシーに従ってクレンジングし、名寄せまで実現する。処理結果はCSVファイルとして出力する(図1)。

図 図1:IIQのクレンジング結果の例。結果はCSVファイルとして出力される

 クレンジング/名寄せ処理のコマンドを入力する画面はテキストベース(CUI)であり、GUIはクレンジング/名寄せのポリシー設定用画面だけである(画面1)。

画面 画面1:IIQは、GUIのクレンジング/名寄せポリシー設定画面を用意する(画面は名寄せポリシーの設定画面)

 パッケージソフトウェアや手組みのアプリケーションに、クレンジング機能をアドオンとして導入するためのAPIも用意する。アプリケーションの顧客情報入力フォームにクレンジング機能を埋め込むことで、エンドユーザーがシステムに入力したデータを即座に解析し、正しいデータの候補を表示したりできる(図2)。

図 図2:APIを利用したクレンジングの例。アプリケーションのエンドユーザーが入力したデータを基に、修正候補の確認画面を表示する(出典:富士通の製品紹介資料を基に作成)

 データ品質を高めるためには、既存のデータだけでなく、当然ながら新しく発生するデータのクレンジングも同時に進める必要がある。APIを使って入力時にデータの誤りや過不足を発見することができれば、入力後のデータをあらためてクレンジングする手間を省くことができる。

 現時点では、APIを利用しているユーザー企業は少数だと富士通は明かす。ただし、コンシューマー向けのWebサイトなど大量のデータが入力されるケースでは、APIを活用するメリットは大きい。

他社製品に対する特徴:クレンジング/名寄せの精度と高速性を両立

 IIQは、クレンジング/名寄せの精度と速度向上に工夫を凝らす。特に注目すべきは、住所のクレンジング処理に利用するアルゴリズムの工夫だ。

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