一度だまされてみる“フィッシング対策ツール”が登場何事も経験が大事?

従業員がソーシャルエンジニアリング攻撃を見分ける能力を試す、シミュレーション型のフィッシング対策製品が登場した。一度だまされると、2回目のトレーニングでは被害に遭う確率が84%減少したという。

2013年06月05日 08時00分 公開
[Paul Korzeniowski,TechTarget]

 フィッシング攻撃は、セキュリティ担当者にとって長年の悩みの種だった。これに対して、新興のフィッシング対策製品は奇妙なことに、さらなるフィッシングで組織のフィッシング対策を支援することを目指している。

 企業のセキュリティ対策における新興兵器として浮上しているフィッシング対策ツールおよびサービスとは、従業員がソーシャルエンジニアリング攻撃を見分ける能力を試す、シミュレーション型のフィッシング対策製品だ。

 フィッシング攻撃がユーザーをだまして社外秘情報を開示させたり、標的のシステムにマルウェアを仕込んだりするための常とう手段として使われることは広く知られている。それでもなお、フィッシングはサイバー攻撃を成功させるための最も効果的な手段であり続けてきた。

 「フィッシングや、さらにターゲットを絞って高度化したスピアフィッシングは、現代のサイバー犯罪集団が好んで使う手口であり、最先端のハッカーがデータや知的財産を盗み出す目的で使っている」。米調査会社のGartnerでセキュリティ啓発アナリストを務め、現在は金融業界の情報セキュリティ実装を手掛けるペリー・カーペンター氏はそう指摘する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news070.jpg

CMOはなぜ短命? なぜ軽視される? いま向き合うべき3つの厳しい現実
プロダクト分析ツールを提供するAmplitudeのCMOが、2025年のマーケティングリーダーに課...

news214.jpg

トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。

news129.jpg

「ドメインリスト貸し」は何がマズい? サイトの評判の不正使用について解説
「サイトの評判の不正使用」について理解し、正しい対策が取れるにしましょう。