Twitter利用ポリシーの作成でSNSの脅威に対抗せよもはや無視できないツール

利用者が企業にも広がりつつあるTwitter。だがTwitterの利用をコントロールせず、従業員に自由にアクセスさせている企業のシステムと情報は、確実に危険にさらされている。

2009年10月19日 07時30分 公開
[Michael Cobb,TechTarget]

 Twitterはわずか3年あまりで数百万人が利用する「インターネットのショートメッセージサービス(SMS)」になった。多くの人が便利で生産的なコミュニケーション形態と受け止めているが、同サービスとユーザーに対する最近の攻撃により、Twitterなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の潜在的危険が浮き彫りになった。企業はTwitterにまつわる生産性とプライバシーの問題だけでなく、多数の直接的なセキュリティ問題にも対応を迫られている。

 不幸なことに、Twitterのようなマイクロブログサイトの成功は、ソーシャルエンジニアリング攻撃と同じ人間の本質的な要素、特に、信頼できる相手とつながりを持ちたいという自然な欲求に起因している。

 知らない相手から来たメールの添付ファイルを開いたり、リンクをクリックしたりしてはいけないことはほとんどの人が知っている。しかし、Twitterは友好的なグループ主体のサービスだと思われており、短縮されたリンクがどこにつながっているかまったく分からなくても、多くはためらわずにクリックしてしまう。

 こうした本質的な信頼関係故に、Twitterは悪質なユーザーにとって魅力的なアプローチとなり、同サービスを使ってフィッシング詐欺からマルウェアのインストールまであらゆる攻撃を仕掛けることが可能になる。例えば「Koobface」というマルウェアの亜種は、ユーザーがTwitterにログインすると偽のつぶやきを送信する。そのつぶやきは受信した相手を悪質なWebサイトに誘導し、Adobe Flash Playerの更新版と称して、実際にはマルウェアをダウンロードさせる。つぶやきのURL短縮サービスではこのほかに、DNSルックアップの追加や、リンクと接続先との間にサーバを置くことによる攻撃なども可能になる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

在任期間は短くても将来は明るい? データが示すCMO職のさらなる出世の可能性
CMOの約3分の2はポジションを離れた後、社内で昇進するか、他のブランドで同等またはより...

news094.jpg

「押し付けがましい広告」が配信されたとき、消費者はどう感じるか
消費者は個人データに依存した広告よりも、記事などのコンテンツの文脈に沿っている広告...

news074.jpg

SNS発信のベストな時間帯(2025年版) InstagramとFacebook、TikTokでどう違う?
Hootsuiteが2025年版のソーシャルメディア最適投稿時間を公開。各プラットフォームごとの...