複雑なVPN環境を設定することなく、iPhoneやiPadなどのモバイル端末で社内文書の安全な閲覧を可能にするゲートウェイソフトウェアを発表。
ネットアップは8月5日、iOS端末から同社ストレージへのセキュアなデータアクセスを可能にするソフトウェア「NetApp Connect」の国内提供を開始した。NetApp Connectは、米NetAppが買収したionGridの技術をベースに開発したツール。ネットアップのNetApp FASシリーズのストレージ環境に保存された各種ファイルをiPhoneやiPadなどのモバイル端末で閲覧したり、手書きの線をオーバーレイ表示するマーカー、注釈機能などを利用できる。Word/Excel/PowerPointなどのMicrosoft Office文書やPDF、JPEG/GIF/TIFF形式の各種画像や動画などをサポートしている。
NetApp Connectでは企業のストレージ環境にNetApp Connectサーバを設置し、ユーザー側のクライアント端末にApp Storeからダウンロードした無料のiOSアプリをインストールして利用する。クライアント端末とサーバ間のデータ通信は中間層のDMZにあるNetApp Connectブローカーを経由してAMQP(非同期処理)プロトコルで行われる(関連記事:独自のキャッシュ技術でストレージの階層化を実現する「FAS6200シリーズ」)。
Active DirectoryやLDAP、CIFS、Microsoft SharePointなどの主要な認証方式に標準で統合されており、データを暗号化した上でクライアント端末のローカルストレージにデータを保存しない仕組みを採用。さらに「Citrix ShareFile」「VMware Horizon Workspace」など他社のモバイル端末向けデータ共有サービスとも連携可能だ。
同社によると、国内で事前に実施したデモ版では、特に金融機関からの評判が良かったという。NetApp Connectの参考価格は、サーバの接続先となるNetApp FASシリーズのコントローラー1台当たり100万円から。同社は今後、Android用の提供も予定している。
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