企業がデータの分析結果を重視してデータ駆動型の組織へと進化することを妨げているものは何だろうか。実際には何の関連もないが、水中を好む大型哺乳類と同じ名前というのがヒントだ。
米マサチューセッツ工科 大学(MIT)の主任科学研究員を務めるアンドリュー・マカフィー氏は、ブログ「SAS Premier Business Leadership Series」の最近の記事で「組織内で影響力を持つ高給取り」(HiPPO:Highest-Paid Person's Opinions)が不動の巨獣のように立ちはだかり、効果的なデータ駆動型の意思決定を阻んでいると述べている。
同氏は、データの分析結果を重視している多くの企業でよく見られる例を挙げた。このような企業では、データチームが最適な戦略または行動指針を策定するためにデータ分析を行うことが多い。だが、社長や経営幹部レベルの役員などのHiPPOは、自分たちの本能的な直感や知識など、他の要素を加味してデータを検討する。その結果、データの効果は最小限になり、組織による意思決定の全プロセスがデータ主導ではなくなる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「TikTok禁止」は結局、誰得? どうするトランプ氏――2025年のSNS大予測(TikTok編)
米国での存続を巡る議論が続く一方で、アプリ内ショッピングやAI機能の拡大など、TikTok...
ネットの口コミを参考に8割超が商品を購入 最も参考にした口コミの掲載先は?
ホットリンクは、口コミ投稿の経験や購買への影響を調査した結果を発表した。
「生成AIの普及でSEOはオワコン」説は本当か?
生成AIの普及によりSEOが「オワコン」化するという言説を頻繁に耳にするようになりました...