被害者は2万7000人 銀行顧客情報の流出はなぜ起きたのかあらためて問われるデータセキュリティの重要性

英Barclays銀行から2万7000人分の顧客情報が流出した。2011年に廃止した事業部門に関連したデータだという。古いデータであっても外部に流出すれば大きな問題へと発展する。データの安全性と管理性を見直す必要がある。

2014年03月03日 08時00分 公開
[Warwick Ashford,Computer Weekly]

 英国のデータ保護および金融規制当局は、英Barclays銀行が2万7000人分の顧客情報を流出させたとの告発を受け、同行に対する調査を開始した。

 この情報流出を報じた英紙The Mail on Sundayは、Barclays銀行の2000人分の顧客ファイルを確認している。

 内部告発者によると、同紙に見せた顧客ファイルはサンプルであり、実際に盗難に遭ったのは最大2万7000人分、金額にして約135万ポンドに相当する顧客データベースだという。この告発者は、匿名の悪徳ブローカーの会社からファイルを売ってくれと渡されたと述べている。

 こうした個人データは犯罪者に買われ、投資詐欺に利用される。この告発者はこう話している。「この手の不正な取引はシティ(ロンドンの金融街)で横行している。被害が広がる前に公表しようと思った」

流出した個人情報

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...