米Appleは「Mac OS」の次期アップデートの詳細を発表した。「MacBook」のトラックパッドを使うジェスチャーコントロールが(新機能として)加わるが、タッチスクリーンはサポートしないという。
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次期バージョンの「Mac OS X El Capitan」(以下「El Capitan」)では、パフォーマンスと使いやすさの向上に力を入れたと同社は説明する。しかし、長年競合してきた米Microsoftが最近発売を予告した「Windows 10」に含まれる予定であるにもかかわらず、El Capitanには組み込まれない機能がある。
Appleは、OS Xのコアグラフィックエンジンのリエンジニアリングを実行した。その結果、グラフィックスのコアテクノロジーとして「Metal」が採用された。同社の説明によると、これはゲームやアプリからグラフィックプロセッサに対してダイレクトアクセスに近いアクセスを実現するもので、Windows 10の「DirectX 12」と同じ機能を持つ。
またAppleは同社Webサイトで、Metalの導入によってメインプロセッサおよびグラフィックプロセッサの連携が強化され、負荷の高いアプリもより高速に実行できるようになったと説明している。さらに、Metalによって「システムレベルの描画能力が最大50パーセント、効率性が最大40パーセント向上した」とも記されている。
ただし、Windows 10には音声ベースの自然言語入力による検索機能「Cortana」が搭載されるのに対して、Appleは「iPhone」の「Siri」テクノロジーを(次期)Mac OSには統合しない決断を下した。
両方のOSに共通する機能もある。ユーザーの操作性を向上させるため、全画面表示モードでもウィンドウを分割して、複数のアプリを1つの画面上に表示できるようにする。OS Xに搭載されるこの機能は分割ビュー(スプリットビュー)という。
Microsoftは、「Office 365」「Outlook」「OneDrive」(の組み合わせ)を、プラットフォーム非依存のOfficeスイートとして確立させる戦略を進めている。Appleはこの動きに対抗して、「Notes」アプリを刷新し、メールクライアントや添付ファイルのビュワーなどの機能を改良する。このアプリは、Macユーザーがノート、URL、添付ファイルなどを(手持ちの)iPhoneや「iPad」と共有する方法として設計されたものだ。
他方Appleは、Microsoftに倣ったのか、オープンソース系開発者のコミュニティーに注目し始めている。
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