分散ディープラーニングを実現
Yahoo!がSpark/Hadoop環境で使える「TensorFlowOnSpark」をリリース
Yahoo!の機械学習チームが、分散ディープラーニングに対応したTensorFlowである「TensorFlowOnSpark」を公開した。TensorFlowOnSparkが必要な背景を解説する。
リー・ヤン氏、ジュン・シー氏、ボビー・チャーン氏、アンディ・フォン氏から成るYahoo!のBig ML(機械学習)チームは、「TensorFlowOnSpark」をコミュニティーに提供していることを認めた。TensorFlowOnSparkとは、分散ディープラーニング向けの最新オープンソースフレームワークだ。
Computer Weekly日本語版 4月5日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 4月5日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
同チームによれば、大量のデータから洞察を得るには「分散」ディープラーニングを導入する必要があることが分かったという。だが、既存のディープラーニングフレームワークの多くは、ディープラーニング用に独立したクラスタを用意する必要がある。そのため機械学習パイプライン用に複数のプログラムを作成しなければならない。TensorFlowOnSparkという新しいリリースが必要になる理由がここにある。
独立したクラスタを用意するには、クラスタ間で大量のデータセットを移動する必要がある。その結果、システムに不要な複雑性が持ち込まれ、エンドツーエンドのラーニングに遅延が発生する。
「2016年、当チームはオープソースフレームワーク『CaffeOnSpark』を開発、公開することでスケールアウトの問題に対処した。このフレームワークは、『Spark』と『Hadoop』の同一のクラスタで分散ディープラーニングとビッグデータ処理を可能にする」とチームは話している。
同チームによれば、CaffeOnSparkを使用してNSFW画像検出を強化し、ライブストリーミング動画からeSportsゲームの注目場面を自動識別できるという。
コミュニティーからのフィードバックや改善提案により、CaffeOnSparkがアップグレードされ、LSTMサポート、新しいデータ層、トレーニングとテストインターリービング、Python API、Dockerコンテナでの導入などが実現されている。
「Caffeユーザーには優れたアップグレードとなっている。だが、こうしたアップグレードは『TensorFlow』を使用するユーザーにも必要だ。そこで独自の戦略を立て、TensorFlowにもCaffeと同様の対策を講じた」とチームは語る。
Googleは2016年4月に、分散ディープラーニング機能を導入して強化したTensorFlowをリリースした。2016年10月には、TensorFlowにHDFSサポートを導入した。だが、Googleクラウド以外を使用するユーザーは、依然としてTensorFlowアプリケーションに専用のクラスタが必要だった。TensorFlowは既存のビッグデータクラスタには導入できない。
続きはComputer Weekly日本語版 4月5日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 3月22日号 ムーアの法則との決別
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[株式会社ラクス] どうすれば「変革を楽しむ組織」になれるのか? 事例に学ぶ、未来への一歩 -
製品レビュー
[デル・テクノロジーズ株式会社] 変化するサイバー脅威に備える、これからのストレージの選び方 -
事例
[サイボウズ株式会社] 受注約1.5倍と年間2万3000時間超の業務時間を削減、日機装に学ぶDX実践術 -
製品レビュー
[サイボウズ株式会社] 人材不足にどう挑む? ものづくり太郎が語る、製造現場でのAI活用成功の鍵 -
市場調査・トレンド
[グーグル・クラウド・ジャパン合同会社] 金融機関はAIエージェント導入でどう変わる? 7つの変化から19の事例まで解説
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
Microsoft 365侵害企業の9割はMFA導入済み 1002人調査で見えた盲点
-
2
RAGで「データをAIに送る」運用が限界を迎えている理由
-
3
ハイパーコンバージドインフラ徹底比較、「SimpliVity」「Nutanix」はどう違う?
-
4
IT製品の導入に関するアンケート「サーバ&ストレージ」編
-
5
Microsoft月例パッチ1400件超で過去最多 「限界点」を迎えたパッチ管理
-
6
なぜストレージ不足は長引くのか? 77%が「12〜18カ月続く」と予測
-
7
【基本情報技術者試験】データ消失リスクを防ぐ3つの「バックアップ手法」を比較
-
8
複雑化するフォント管理に終止符を Monotypeが提唱する安全な運用方法
-
9
「Copilot」がIT予算を食いつぶす? 高額請求を招く課金体系と節約術
-
10
積水化学が挑む「データ経営」の核心:SAP S/4HANA Cloud導入の狙いとは
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
2
侵入から横展開まで27秒の脅威にどう立ち向かう? 防御のカギがEDRの理由
-
3
有識者が語る、中堅中小企業に求められる最新のサイバーセキュリティ対策とは
-
4
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
5
10G回線の真価をフルに享受するには? 導入前にチェックしたいポイント
-
6
なぜAIは組織で定着しないのか? 全社展開を阻む「3つの壁」と突破のヒント
-
7
パスワードレスへの移行で失敗しないためには? 導入・運用上の注意点を解説
-
8
自社のセキュリティ対策は大丈夫? 自己診断リストで対策の優先順位が分かる
-
9
ランサムウェア攻撃“究極の対策”はこれだ
-
10
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー