2019年02月12日 08時00分 公開
特集/連載

Computer Weekly導入ガイドリテールAIの導入、必須だが自分でやってはいけない

小売業者は何年も前から顧客情報を収集してきた。だが人工知能(AI)の普及により、この情報をもっと効率的に利用する機会が開ける。その課題とチャンスについて解説する。

[Clare McDonald,Computer Weekly]

 人気ブランドからの電子メールを開いたり、お気に入りの店のWebサイトを閲覧したり、店内でポイントカードをかざしたり――。それは消費者がリテールエクスペリエンスの間に人工知能(AI)と出会う場面のほんの一例にすぎず、大抵はそのことを意識さえしていない。

 AIは買い物の中の巨大な一画を占めるようになった。Marks and SpencerやHoliday Extras、中国のJD.comといったブランドは、AIと機械学習を取り入れてデータ分析能力を向上させ、個々の顧客に合わせたエクスペリエンスを提供し、究極的には売り上げへの転換を増加させている。

 では、AIの採用においてどの小売業者が先端を行っているのか。デジタル世界への進出に当たってはどんな課題やメリットが予想されるのか。

データ通になる

 Ocado Technologyの教育オンラインゲーム「AI:MMO」立ち上げに当たり、同社の最高技術責任者(CTO)ポール・クラーク氏は、AI技術は小売業者が「乏しいリソースをもっとスマートに活用する」助けになり得ると語り、それを採用するかどうかに関して企業に選択肢はないと指摘した。

 50年前、顧客を知るということは、地元の商店が手作業で適切な在庫を適切なときに適切な場所に確実にそろえることを意味した。それは小さな市場のための親切な対面型サービスだった。それから数十年を経て、小売業者は多様な顧客から大量の情報を収集するようになり、技術の助けを借りずに個人に合わせたサービスを提供することは不可能になった。

 コンサルタント会社Elixirrのパートナー兼小売り担当責任者ブライアン・カルムズ氏が指摘するように、一部の小売業者はデータの量があまりに多過ぎて手作業で分析するという選択肢はあり得なくなっている。

 カルムズ氏は言う。




続きを読むには、[続きを読む]ボタンを押して
会員登録あるいはログインしてください。






ITmedia マーケティング新着記事

news135.jpg

LINE広告ネットワークで「動画リワード広告」の提供を開始
新たな広告収益源の創出に加え、インセンティブ付与によるアプリ内の活性化も促進。

news102.jpg

福田康隆氏がアドビ退社後初めて語ったB2Bマーケティング&セールスと自身の「これから」の話
アドビ システムズ専務執行役員の座を退いた福田康隆氏が新天地ジャパン・クラウドで再始...

news084.jpg

「応援消費」についてジャパンネット銀行が調査 共感できるものにお金を使いたい人が6割
人や企業、地域などを応援する目的の「応援消費」に関する調査です。