2020年に日本にやって来る脅威
政府が進めている東京オリンピックのサイバーセキュリティ対策とは?
日本政府は、2020年の東京オリンピックに向けてさまざまなサイバーセキュリティ対策を進めている。政府の対策は十分なのか。そして、オリンピック開催時にやって来る「膨大な脅威」とは何か。
東京オリンピックの開会まであと3年余りとなったことを受け、日本の大会関係者は世界最大のスポーツの祭典を妨害しようとするサイバー攻撃者を撃退すべく、危険要因の排除に本腰を入れだした。
Computer Weekly日本語版 9月20日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 9月20日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
パロアルトネットワークスの最高セキュリティ責任者を務める松原 実穗子氏は、過去のオリンピックの実例から、日本でも
- 偽の入場券を販売するフィッシングWebサイト
- ランサムウェア
- この大会を機に導入されるイノベーションに関する知的財産を盗もうとするサイバースパイ
などが現れると予測しているという。
松原氏は、セキュリティ企業のRSA Securityが2017年7月にシンガポールで開催したカンファレンス「RSA Conference Asia-Pacific and Japan」の合間に本誌Computer Weeklyのインタビューに応じ、次のように語った。「われわれは、大会に影響を与えるだけでなく重要なインフラを破損しようとする攻撃にも用心しなければならない。医療の現場が影響を受けた場合は、生命の危険につながることもある」
「日本政府は2020年のオリンピック開催に向け、サイバーセキュリティのリスク評価を開始し、重要インフラの保護を強化する措置を講じている」と同氏は付け加える。
2012年のロンドンオリンピックでは、電力システムへのDDoS(分散型サービス拒否)攻撃が40分間続いたことなど、大規模なサイバー攻撃が6件あったことが報告されている。またハクティビスト(政治的な動機でハッキングを行う活動家)も、特定の時刻に同様の攻撃を開始するよう、ソーシャルメディアで呼び掛けていた。
2016年のリオオリンピックでは、国際オリンピック委員会は常時サイバー攻撃を受けていたという。世界アンチドーピング機構のデータベースにアクセスできる資格情報を盗もうとして、フィッシング詐欺メールがアスリートにも送られた。
東京オリンピックでは、リオおよびロンドンの大会よりも頻繁な攻撃を受けることを想定し、日本政府と東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、「サイバーコロッセオ」と名付けたサイバーセキュリティの演習を実施。都市部と地方の両方で、現実的な攻撃のシミュレーションを繰り返していると松原氏は説明する。
報道によると、サイバーセキュリティ演習は年に最大6回実施されるが、2020年の本番の前年には10回に増やされる可能性が高い。この演習には地方自治体の人々も参加し、チケット販売の演習用サイトに対する攻撃シミュレーションも含まれる。なお、リオでは300人、ロンドンでは500人が同様の演習に参加したという。
攻撃で被害を受けたシステムを復旧するコンピュータセキュリティインシデント対応チームも東京オリンピックのために結成された。このチームは、2019年に東京で開催されるラグビーワールドカップで試験的に稼働する予定だと松原氏は話す。
日本の政府機関である内閣サイバーセキュリティセンターは、国立機関を設置して、政府と主要インフラの所有者で脅威情報の共有を推進することを目指していると松原氏は言う。
「これは東京オリンピックのためだけではない。日本のサイバーセキュリティ能力を強化するための取り組みの一環だ」と同氏は話し、日本政府はサイバーセキュリティに関する専門知識の蓄積に注力していると指摘する。
2020年にやって来る「脅威」
続きはComputer Weekly日本語版 9月20日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 9月6日号 乗るしかない この802.11ac Wave 2に
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[株式会社マクニカ] アイカ工業に学ぶ脆弱性対策 情シスが把握できずにいたアセットも正確に把握 -
製品資料
[株式会社マクニカ] 「脆弱性総まとめ」解説 被害事例から考える必須の対策ポイント -
製品資料
[Splunk Services Japan合同会社] サイバー脅威「トップ50」完全解説ガイド、新たな攻撃手法に対抗するには -
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」完全ガイドブック:メリットから資格取得のポイントまで -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] はじめての「自治体/官公庁入札」 必要な知識がすぐに学べる入門ガイド
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
2
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
3
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
4
「世界一給与にハングリー」な日本のエンジニアが“雇用の安定”を求める理由
-
5
「技術屋」で終わらないために 情シスが今取るべき認定資格5選
-
6
「VMwareのコスト」に悩んでいるユーザー企業に送る、VMwareを残す・捨てる基準
-
7
後付けガバナンスの崩壊 PayPalが設計段階からデータを縛る理由
-
8
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
9
迫る“インフラ崩壊”の危機 米英を相次いで襲った「PLC悪用攻撃」の全貌
-
10
「GPTかClaudeか」だけでは不十分 AI選定で情シスが見るべき3つの仕組み
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
3
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
7
PostgreSQLの「機能」「性能」「運用」「拡張性」に関する悩みの解消法
-
8
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
9
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー