Bluetoothが危ない 背筋が凍る8つの脆弱性「BlueBorne」とは?膨大な数のデバイスに影響

Bluetoothには8つの脆弱(ぜいじゃく)性があり、総称してBlueBorneと呼ぶ。専門家によれば、BlueBorneは膨大な数のデバイスに影響を及ぼし、深刻な問題を引き起こす恐れがあるという。

2017年10月31日 05時00分 公開
[Michael HellerTechTarget]

関連キーワード

Bluetooth | IoT(Internet of Things) | 脆弱性


ArmisによるBlueBorne特設ページ《クリックで拡大》

 Bluetoothの一連の欠陥は、数十億台のデバイスを脆弱(ぜいじゃく)にする恐れがある。この欠陥を悪用する攻撃者は、被害者に一度も接触することなく標的のデバイスを完全に乗っ取ることができる。

 エンタープライズIoTセキュリティ企業Armisの研究者は、Bluetoothの8つの脆弱性をまとめてBlueBorneと命名した。BlueBorneは、多くのWindowsデスクトップとLinuxデスクトップ、Androidスマートフォン、一部のiOSデバイスに影響する。さらには、増加の一途をたどるIoTデバイスにも影響を与えるといわれている。

 Armisのブログには次のような記載がある。「標的デバイスが攻撃者のデバイスとペアリングされていなくても、さらにはデバイスが検出モードに設定されていなくても、攻撃が可能になる。当社の研究が示すように、これらの脆弱性は完全に悪用可能であるため、実行すれば成功する可能性が高い。BlueBorne攻撃ベクトルは、リモートコード実行や中間者攻撃など、さまざまな攻撃の実行に用いられる恐れがある」

BlueBorne攻撃の意味

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news125.jpg

D2C事業の約7割が失敗する理由 成功企業との差はどこに?
クニエがD2C事業の従事者を対象に実施した調査の結果によると、D2C事業が成功した企業は...

news088.png

企業のSNS活用実態 最も使われているのはX? Instagram?
企業はSNSをどのように活用しているのか。調査PRサービスを提供するPRIZMAが、最も使われ...

news055.jpg

日本のモバイルアプリトレンド2025 クロスデバイス戦略とMMMの重要性とは?
急速に進化するモバイルアプリ市場においてAIと機械学習の活用が本格化し、マーケティン...