PowerShellやWMIなど、OSに組み込まれた「OSに信頼されている」プログラムに不正なコマンドを実行させるファイルレスマルウェアが注目されている。「ファイルレス」故に生じる問題とは?
ファイルレスマルウェアはさまざまな意味で興味深い課題として、セキュリティ専門家から注目されている。ストレージには何も書き込まれないため、シグネチャベースのアンチウイルスソフトウェアなどの標準的なセキュリティ製品は弱体化するか、または完全に役に立たない存在となる。
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 4月18日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
さらに、マルウェアに埋め込まれた命令を実行する際、「Windows PowerShell」や「Windows Management Instrumentation」(WMI)などの信頼性が高いプログラムを利用するため、その命令は正当なものとして扱われる。
そこで次のようなジレンマが生じる。システムやアプリケーションを自分自身から守るにはどうすればいいのか。また、正当なプログラムが不正なコマンドを実行することを阻止するために、セキュリティ制御をどのように配備すればいいのか。
やるべきことは4つある。
まず、人間はどこで過ちを犯すかという要因を考慮しなければならない。ファイルレスマルウェアからのアクセスを許す場所として最も一般的なのは、マルウェアを仕込まれたWebサイトや、そうしたWebサイトへのリンクを含んだ電子メールだ。
第二に、
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 4月4日号 開発者を悩ませるモバイル機器最前線
Computer Weekly日本語版 3月20日号 音声アシスタントアプリ開発のヒント
Computer Weekly日本語版 3月7日号 逆に考えるんだ「GDPRはチャンスだ」と
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
データセンターにおいて、NGFWやマルウェア対策といったセキュリティ製品の導入は不可欠だが、選定を誤ると非効率な運用プロセスや高いコストに悩まされることとなる。5つの組織の例から、費用対効果の高い製品を見極めるコツを探る。
ダウンタイムが許されない基幹系システムやデータベースをクラウドに展開している場合、システムの障害対策をベンダー任せにすることは危険だ。本資料では、その理由を解説するとともに、クラウドの障害対策を実施する方法を紹介する。
エンドポイントがサイバー攻撃の対象となるケースも増えている今、企業にはどのような対策が必要なのか。2024年に実施された調査の結果を基に、3つの重大なリスク要因と、その解決策としてサイバーレジリエンスが重要な理由を解説する。
マルチクラウド化が進み、アプリケーションとインフラを効率的に保護する手法が求められる昨今。そこで注目したいのが、WAAP(Web Application and API Protection)とCNAPP(Cloud Native Application Protection Platform)の活用だ。
標的型攻撃は主にメールで行われ、企業側が気を付けていても防ぎきれないケースがある。そのため、対策には検知・防御だけでなく、“攻撃を受けても情報が漏れない”仕組み作りが重要であり、各従業員のITリテラシー向上が不可欠だ。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。