Microsoftは、Azureデータセンターの一部にMAID「Pelican」を展開しているという。過去に一時期話題になったMAIDとは何か。なぜ今MAIDなのか。
一昔前、当時のストレージジャーナリストが夢中になった新しいテクノロジーがある。それが、「MAID」(Massive Array of Idle Disks)だ。これは、基本的にはHDDベースの機器で、多くのドライブを搭載する。搭載されているドライブは未使用時にはモーターが停止するため、使用頻度が低いデータに適していた。
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 6月6日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
主な魅力はテープよりも短いアクセス時間にある。HDDの電力費と冷却費の一部または大半を節約できるのも魅力だった。MAIDの先駆けとなったのは英国企業のCopan Systemsだ。だが、大手ストレージメーカーやあまり名が知られていないメーカーも少しの間この分野に参入していた。
10年もしないうちにCopanはSGIに吸収された。そして、MAIDは行き詰まりを見せた。この間さまざまな意見があった。HDDの電源のオン/オフを繰り返すのは適切ではないという指摘から、まだテープほど安価ではないという単純に経済的な点まで多岐にわたった。
だが、MicrosoftはMAIDに似た独自のアレイを自社の「Azure」データセンターに展開しているという。2018年4月シドニーで行ったプレゼンテーションでこう話したのは、同社のCTO(最高技術責任者)マーク・ルシノビッチ氏だ。
このアレイは「Pelican」と呼ばれる。
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 5月23日号 候補者の選定から面接までこなすAI登場
Computer Weekly日本語版 5月9日号 まだまだ使える! 旧型PC再利用術
Computer Weekly日本語版 4月18日号 「Windowsよりマシなもの」=Chrome OS?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
データ環境の急変は、企業のストレージ課題を複雑化させている。性能や拡張性、データ保護、分散環境の一元管理、コスト最適化など、自社の課題に合わせた製品・サービスをどう見つければよいのか。それに役立つ製品ガイドを紹介したい。
構造化データ/非構造化データの両方を適切に処理する必要がある今、エンタープライズデータストレージには、より高度な要件が求められている。こうした中で注目される、単一障害点のないAI主導の分散型ストレージプラットフォームとは?
CPUやGPUの性能向上に伴い、データセンターでは今、発熱量の増加にどう対応するかが課題となっている。特に高密度なサーバ環境では、従来のファンやヒートシンクに頼るだけでは熱管理が難しい。こうした中、企業が採用すべき手段とは?
HDDの容量が30TB超になると同時に、ストレージ技術はさまざまな進化を続けている。そうした中でもインタフェースに「SATA」(Serial ATA)を採用したHDDが変わらずに使われ続けている。なぜなのか。
カラオケ業界が直面するデータ増に対応すべく多くのストレージを試し続けた結果、4社27台の製品のメンテナンスに悩まされていたエクシング。この問題を解消すべく、同社は大容量かつコスト削減効果に優れた、新たなストレージを導入した。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。