2020年04月27日 05時00分 公開
特集/連載

“何でもかんでも「IoT」化”が危険なこれだけの根拠新たな技術と新たな脅威【前編】

さまざまなデバイスをインターネットに接続して活用の幅を広げる「IoT」は、利便性の向上だけでなくセキュリティリスクの増加も招く恐れがある。どのような点に注意し、どう対処すべきか。

[David Petersson,TechTarget]

 クラウド、ロボティックプロセスオートメーション(RPA)、人工知能(AI)といったさまざまな技術が発展し、普及が進んでいる。運用コストの削減や競争力の維持を図りたい企業にとって、こうした技術は不可欠だ。一方で業務のデジタル化が進むにつれ、サイバーセキュリティの脅威にも新たな扉が開かれている。以下で最近の技術の進化を取り上げ、それらをうまく利用する方法を考える。

IoTに潜む脅威

 「いつでもどこでも」というニーズに応えるには、オフィス機器から家電まで、あらゆる周辺機器をインターネットに接続する必要がある。同時にこうした状況は、あらゆる場所からの攻撃を招く。セキュリティベンダーSonicWallの年次報告書「2019 SonicWall Cyber Threat Report」は、「IoT」(モノのインターネット)デバイスへの攻撃が2017年から2018年にかけて217ポイント増加したことを明らかにした。同社は調査チームSonicWall Capture Labsが取得した2019年1〜9月の脅威データを集計したところ、該当期間にIoTデバイスへの攻撃を2500万件観測したと述べる。これは2018年1〜9月の観測数から33%の増加だ。2020年もIoTデバイスが引き続き攻撃にさらされる可能性がある。

 攻撃者がIoTデバイスへのアクセス権を入手すれば、IoTデバイスが収集するエンドユーザーの行動データが攻撃者の手に渡り、スパイ行為や追跡に利用される恐れがある。例えばインターネットや住宅LANに接続できる「スマートテレビ」は、インターネット経由でのストリーミング再生機能、顔認証機能を備える。米連邦捜査局(FBI)はスマートテレビに関するサイバーセキュリティ脅威の例を挙げて警告している。

「本当にIoT化が必要かどうか」を熟考すべし

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