Rockstar Gamesのゲームシリーズ「グランド・セフト・オート」(GTA)次期バージョンの開発中映像が、インターネットに流出した。映像は誰が、どのような手段で流出させたのか。
ゲームソフトウェア開発会社Rockstar Gamesは、同社システムに侵入があってデータが流出したことを認めた。2022年9月18日(米国時間、以下同じ)、開発中だった「グランド・セフト・オート」(GTA:Grand Theft Auto)次期バージョンの映像が、攻撃者によってインターネットで公開された。GTAは同社の代表的なゲームシリーズだ。
Rockstar Gamesは2022年9月19日、短文投稿サイト「Twitter」に投稿した声明で、攻撃者が同社の機密情報を不正ダウンロードしたと説明。その中には、GTAシリーズ次期バージョンの初期開発段階の映像が含まれていたという。ただしGTAシリーズのゲーム運用に支障はなく、最新版の開発への長期的な影響もないという。
流出した映像は当初、「teapotuberhacker」と名乗るアカウントによってGTAシリーズのプレイヤー向け交流サイト「GTAForums」に投稿された。teapotuberhackerは、Rockstar Gamesが社内で使っているビジネスチャットツール「Slack」から、GTAシリーズ次期バージョンの映像90本を入手したと主張。さらなる公開を防ぐために、Rockstar Gamesに交渉を求めていると説明した。
teapotuberhackerは、最近Uber Technologiesへの侵入を認めた「TeaPot」と同一人物だと主張しているが、その根拠は示していない。Uber Technologiesの事件では、攻撃者はソーシャルエンジニアリング(人間の心理を巧みに利用して機密情報を入手する手法)の手口を使用。バグ報奨金管理サイト「HackerOne」やクラウドサービス「Amazon Web Services」(AWS)、「Google Cloud Platform」(GCP)のUber Technologiesのアカウントを不正利用したとみられる。Uber Technologiesは2022年9月16日、Twitterへの投稿で「攻撃による重要データの流出はなかった」と説明した。
Rockstar Gamesが2013年に発売したGTAシリーズの「グランド・セフト・オートV」(Grand Theft Auto V)は約1億6500万本が売れ、大ヒットとなった。今回流出した映像は、次期バージョンの「グランド・セフト・オートVI」(Grand Theft Auto VI)のものだとみられている。同社は米TechTargetの取材に対し、今回のデータ流出についてコメントしていない。
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