「UEBA」は、どのような脅威への対処を容易にするのか。UEBAの主な用途のうち、セキュリティに関する用途を整理する。
エンドユーザーとシステム(エンティティ)の異常な行動を検出する「UEBA」(User and Entity Behavior Analytics)を使うことによって、企業はセキュリティの強化を図ることができる。具体的に何ができるのか。UEBAの10大用途の4個目と5個目として、セキュリティ対策に関する2個の用途を紹介する。
複数のシステム管理者アカウントの作成や、既存アカウントのアクセス権限の喪失など、アカウントの作成、削除、変更が通常よりも頻繁に発生していることが、UEBAによって明らかになることがある。この場合は、悪意のある人が攻撃を仕掛けるために、不正なアカウントを作成している可能性がある。
UEBAは、エンドユーザーがアカウントのクレデンシャル(資格情報:IDやパスワードといった認証に必要なデータ)を他者に共有したことを明らかにすることがある。こうした事象は、攻撃者による侵害を示す可能性がある。
セキュリティ分野では、UEBAの用途を「プロスペクティブ」(先見的)な用途と「レトロスペクティブ」(回顧的)な用途に分類できる。プロスペクティブな用途では、UEBAは攻撃を検出し、被害が広がる前に対策を講じることを目指す。これはセキュリティ対策の自動化につながる。
レトロスペクティブな用途では、UEBAは発生してしまった攻撃の詳細を把握し、次の攻撃に備えるための知識を得ることを目指す。例えば警察などの法執行機関が攻撃の経路を分析し、攻撃者を特定するといった用途がある。システムの復元や防御の強化を図るためにも、UEBAによって得た情報が有効だ。
第3回は、UEBAのシステム運用管理に関する用途を見る。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
クラウド利用が当たり前となった今日、セキュリティ対策もまたクラウド環境に適したものでなくてはならない。とはいえ、大量のデータポイントが生成されるクラウド領域にあって、その全てのポイントを網羅するのは並大抵のことではない。
ビジネスでのAPI利用が進むにつれ、そのAPIを標的としたサイバー攻撃も増加している。それらに対抗するためには、「シャドーAPI」や「ゾンビAPI」を洗い出し、セキュリティ対策を徹底する必要がある。その正しい進め方を解説する。
ある調査で企業の61%がセキュリティ優先事項のトップ3に挙げるほど、重要度が高まっているアイデンティティー管理・保護。その中で昨今注目されているのが「IGA」というアプローチだ。そのメリットや、導入方法を解説する。
DX推進によってさまざまなビジネスシーンでデジタル化が加速しているが、そこで悩みの種となるのがセキュリティの担保だ。リソースやコストの制限も考慮しながら、DXとセキュリティを両輪で進めるには何が必要になるのか。
サイバー攻撃が巧妙化し、セキュリティチームとSOCは常に厳戒態勢を取り続けている。さらにデジタルフットプリントの拡大に伴い、セキュリティデータが絶え間なく往来する事態が生じている。このような状況に対応するには、SOARが有効だ。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...