「UEBA」は、どのような脅威への対処を容易にするのか。UEBAの主な用途のうち、セキュリティに関する用途を整理する。
エンドユーザーとシステム(エンティティ)の異常な行動を検出する「UEBA」(User and Entity Behavior Analytics)を使うことによって、企業はセキュリティの強化を図ることができる。具体的に何ができるのか。UEBAの10大用途の4個目と5個目として、セキュリティ対策に関する2個の用途を紹介する。
複数のシステム管理者アカウントの作成や、既存アカウントのアクセス権限の喪失など、アカウントの作成、削除、変更が通常よりも頻繁に発生していることが、UEBAによって明らかになることがある。この場合は、悪意のある人が攻撃を仕掛けるために、不正なアカウントを作成している可能性がある。
UEBAは、エンドユーザーがアカウントのクレデンシャル(資格情報:IDやパスワードといった認証に必要なデータ)を他者に共有したことを明らかにすることがある。こうした事象は、攻撃者による侵害を示す可能性がある。
セキュリティ分野では、UEBAの用途を「プロスペクティブ」(先見的)な用途と「レトロスペクティブ」(回顧的)な用途に分類できる。プロスペクティブな用途では、UEBAは攻撃を検出し、被害が広がる前に対策を講じることを目指す。これはセキュリティ対策の自動化につながる。
レトロスペクティブな用途では、UEBAは発生してしまった攻撃の詳細を把握し、次の攻撃に備えるための知識を得ることを目指す。例えば警察などの法執行機関が攻撃の経路を分析し、攻撃者を特定するといった用途がある。システムの復元や防御の強化を図るためにも、UEBAによって得た情報が有効だ。
第3回は、UEBAのシステム運用管理に関する用途を見る。
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