未曾有のインフレに直面している英国では、生活困難を切り口にした送金の詐欺が急増していることが銀行の調査で分かった。詐欺師はどのような手口を使って被害者をだましているのか。
英国ではメディアが「生活費の危機」と呼ぶほど急激にインフレが進み、消費者の生活に影響を及ばしている。それに乗じて、親族や友人を装って生活費の援助という名目でお金を振り込ませる事件が多発していると、英国の銀行TSB Bankはみる。同行によると、2022年7月、同行の顧客を狙った「友人・親族詐欺」(Friends and Family Fraud)の件数は前年同月比58%増加した。件数の9割で、被害者をだますのにメッセージングアプリケーション「WhatsApp Messenger」が使われていたという。
TSB Bankによれば、被害者の一人が71歳の顧客だ。娘を名乗る者から「生活費のために至急お金が必要だ」と促され、1700ポンド(約27万円)を振り込んだという。29歳の顧客が親しい友人を装った者から「エネルギー料金の支払いに困っている」と言われ、50ポンド(約8000円)を振り込んだ被害の例もある。どちらの例でも同行は「詐欺返金保証プログラム」を適用し、被害額を全額返金したという。
2022年7月、TSB Bankで発生した友人・親族詐欺の1件当たりの被害金額は、50ポンドから9500ポンド。平均で1500ポンド(約24万円)だったと同行は説明する。同行によると、友人・親族詐欺は下記のパターンが目立つ。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
生成AIはGoogle検索をどう変えたのか?(無料eBook)
モダンマーケティングの最新トレンドを無料eBookにまとめてお届けするこのシリーズ。今回...
気になる「ATTオプトイン率」は今どのくらい? 日本のモバイルアプリ市場の現状
AdjustとSensor Towerが共同で発表した「モバイルアプリトレンドレポート 2024 :日本版...
シニアの生活意識 「生まれ変わっても今の配偶者と結婚したい」において男女で20ポイント以上の差
ソニー生命が実施した「シニアの生活意識調査2024」の結果です。