日韓W杯でも活躍した“伝説“のゴールキーパー、オリバー・カーン氏。FCバイエルン・ミュンヘンのCEOとなったカーン氏は、ファンとの結び付きを強めるためにITを積極的に活用するという。ITに対する同氏の考えとは。
ドイツのサッカークラブFC Bayern Muenchen(FCバイエルン・ミュンヘン、以下バイエルン)は、ITを駆使して世界中のファンとの結び付きを強めようとしている。バイエルンのCEO、オリバー・カーン氏は「ITを使いこなす現在のファンは、クラブや選手との距離を縮める新たな方法を切望している」と説明する。カーン氏は同クラブの元ゴールキーパーであり、日本と韓国が共催したサッカーの世界選手権「2002 FIFA World Cup」でも活躍した。
ITの活用によって「試合当日の興奮を世界中の何百万人もの熱狂的ファンに届け、持続的な交流を実現する」とカーン氏は意気込む。同氏によると、バイエルンはAdobe製品を中核に置き、長期的にIT投資を続ける。「ファンとクラブの関わり方をより深め、この先何年にもわたって次世代ファンを生み出していくためだ」(同氏)
バイエルンはAdobeの文書業務ツール群「Adobe Document Cloud」も使用する。これには電子サインツール「Adobe Acrobat Sign」も含まれる。「ファン、従業員、パートナーとのコラボレーションをIT化することが目的だ」と同クラブは説明する。
Adobeのデジタルエクスペリエンス事業部門代表を務めるアニール・チャクラヴァーシー氏は「バイエルンには世界中に何百万人ものファンがいる。そのようなファンの皆さんが今回の体験革命の中心になる」と語る。「当社とのパートナーシップによって、バイエルンはよりパーソナライズされた体験を実現することになる。これにより世界中のファンが、バイエルンの情熱や勇気をたたえられるようになる」(チャクラヴァーシー氏)
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