日韓W杯で活躍 “ドイツの闘将”オリバー・カーンCEOが語るバイエルンのIT戦略ITで世界中のサッカーファンを魅了するバイエルン【後編】

日韓W杯でも活躍した“伝説“のゴールキーパー、オリバー・カーン氏。FCバイエルン・ミュンヘンのCEOとなったカーン氏は、ファンとの結び付きを強めるためにITを積極的に活用するという。ITに対する同氏の考えとは。

2022年10月28日 10時00分 公開
[Brian McKennaTechTarget]

関連キーワード

CRM


 ドイツのサッカークラブFC Bayern Muenchen(FCバイエルン・ミュンヘン、以下バイエルン)は、ITを駆使して世界中のファンとの結び付きを強めようとしている。バイエルンのCEO、オリバー・カーン氏は「ITを使いこなす現在のファンは、クラブや選手との距離を縮める新たな方法を切望している」と説明する。カーン氏は同クラブの元ゴールキーパーであり、日本と韓国が共催したサッカーの世界選手権「2002 FIFA World Cup」でも活躍した。

“レジェンドGK”オリバー・カーンCEOはITをこう使う

 ITの活用によって「試合当日の興奮を世界中の何百万人もの熱狂的ファンに届け、持続的な交流を実現する」とカーン氏は意気込む。同氏によると、バイエルンはAdobe製品を中核に置き、長期的にIT投資を続ける。「ファンとクラブの関わり方をより深め、この先何年にもわたって次世代ファンを生み出していくためだ」(同氏)

 バイエルンはAdobeの文書業務ツール群「Adobe Document Cloud」も使用する。これには電子サインツール「Adobe Acrobat Sign」も含まれる。「ファン、従業員、パートナーとのコラボレーションをIT化することが目的だ」と同クラブは説明する。

 Adobeのデジタルエクスペリエンス事業部門代表を務めるアニール・チャクラヴァーシー氏は「バイエルンには世界中に何百万人ものファンがいる。そのようなファンの皆さんが今回の体験革命の中心になる」と語る。「当社とのパートナーシップによって、バイエルンはよりパーソナライズされた体験を実現することになる。これにより世界中のファンが、バイエルンの情熱や勇気をたたえられるようになる」(チャクラヴァーシー氏)

Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術

米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news054.jpg

「Threads」が月間アクティブユーザー1億5000万人を突破 今後Xを追い抜くための最善策は?
Metaはイーロン・マスク氏率いるTwitter(当時)の対抗馬として2023年7月にリリースした...

news060.jpg

Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...